2月：ホンダ インサイト／3月：トヨタ クラウンマジェスタ／4月：トヨタ ウィッシュ 【新車3カ月予報】

車両価格は189万円から！ プリウスと真っ向勝負!!

北米デトロイトショーで先行公開された新型インサイトは、かつて同名で販売されていたモデルとは異なり、5人乗り5ドアハッチバックとして登場。1.3Lの直4 i-VTECエンジンとCVTが搭載され、パワーが必要な時に電気モーターがアシストする方式のハイブリッドシステムを採用するが、低速クルーズや減速時、そして停車時にアイドルストップをすることで、10・15モード燃費で30km/Lを達成している。

トヨタプリウスと違ってインテリアではメーターパネルが運転席前方に置かれ、他のガソリン車から乗り替えても違和感なく運転できるはず。また、シビックハイブリッド同様、スピードメーターがインパネの上面に、それ以外の計器は通常の位置に置かれたマルチプレックスメーターが採用されている。

このスピードメーターはアクセル開度に合わせて背景色が変わり、エコ運転中はグリーン、燃料消費が多い時にはブルーに光ることで、運転者にエコ運転を促すという。加えてタコメーター中央には、瞬間燃費や平均車速など、あらゆるドライビング情報が表示されるマルチインフォメーションディスプレイも備わる。

機能面では、ハイブリッドの制御システムとバッテリーを設計し直すことで、ラゲージルームはシビックハイブリッドよりも使い勝手が向上。リアシートも前倒しが可能で、大きな荷物や長尺物を積むこともできる。さらにラゲージスペースは二重底になっており、床面を下段に落とし込めばゴルフバッグを3個積載可能だ。

グレードは車両価格189万円のG、205万円のL、221万円のLSの3タイプで、最上級モデルとなるLSにはパドルシフトやVSA（横滑り防止機構）、185/55R16タイヤ＆アルミホイールなどが奢られる。

レクサスLSと同じエンジンが与えられるトヨタの旗艦モデル

セルシオがレクサスブランドに移行した後、トヨタのフラッグシップカーとして販売されてきたマジェスタ。ベースであるクラウンは約1年前にフルモデルチェンジされたが、ついにマジェスタも3月下旬に新型へと生まれ変わる。

新型マジェスタの最大の見どころはパワートレインで、LSと同じ4.6LのV8エンジン＋8ATが与えられ、LSに一歩も引けを取らないパフォーマンスを発揮。さらに10・15モード燃費も9.2km/Lと、環境にも配慮したモデルになるはずだ。また、後席にVIPを乗せる機会が多いと予想されるため、LS同様、リアシートが左右に分割され、その間にセンターコンソールが設けられた4人乗り仕様もラインナップされる。

ちなみにこのコンソールはカップホルダーや格納式テーブル、空調スイッチなどに加え、センターエアバッグを内蔵。万一、横から衝突された時には上方に向かってカーテン状に展開し、隣席の乗員とぶつかるのを防いでくれる。

ボディサイズは4990×1810×1475mmで、ホイールベースは現行モデルより75mmも延長されるが、その延長分はすべて後席レッグスペースに充てられる。

引き続きスポーティ路線が踏襲される2代目ウィッシュ

初代ホンダストリームをライバルに開発されたウィッシュも4月にモデルチェンジされ、2代目に切り替わる。が、引き続き軽快でスポーティなキャラクターイメージは踏襲され、子育てファミリィや若いユーザーがターゲットだ。

新型のセールスポイントの一つがエンジンの刷新で、1.8L、2Lとも新世代ユニットに切り替わる。どちらのエンジンにもバルブマチック機構が盛り込まれ、低燃費と優れたレスポンスを両立。また、変速ショックのないスムーズな走り味を実現するCVTも奢られる。

また、現在は2Lのトップグレードにのみ3ナンバー幅のエアロ仕様が設定されているが、2代目では1.8L搭載モデルにもエアロ仕様と同じ幅広フェンダーが与えられ、3ナンバー化するようだ。一方、フロントマスクはスリット状のラジエターグリルが踏襲され、ウィッシュらしい表情は受け継がれる。