第63回 ホンダ シビックタイプR(現行) 【おいしい中古車】
2009/01/23
■ホンダのレーシングスピリットを継承するシビックタイプR
突然の発表でF1ファンならずとも驚いた、ホンダF1撤退のニュース。その是非はさておき、ホンダが2009年のシーズンから参戦しないのは、やはり悲しいものがあります。
しかし、現在の中古車市場には、そのレーシングスピリットを受け継ぐモデルたちがたくさん揃っています。NSX、インテグラ、そしてシビック。赤い専用エンブレムがその証の「タイプRシリーズ」です。今回はそれらの中でもっとも新しいモデル、シビックタイプRをご紹介します。
エンジン&ミッションは、2Lの直列4気筒DOHCと6MTの組み合わせのみで、最高出力は225ps。車重が1270kgしかないので、普通の2Lのセダンとは別次元の加速を披露してくれます。気持ちよさに関しても、よく「珠玉のエンジン」という言葉が使われますが、このエンジンにこそ、その言葉がピッタリ。
レッドゾーン付近まで踏み込んだ時は、本当にシビれるほど官能的です。街乗り車ではフラットに吹け上がることが良しとされていますが、この車はまるで逆。踏めば踏むほどレスポンスが良くなるので、ついつい高回転をキープして走りたくなるほどです。
■ついに新車時より100万円以上安い物件も登場!
走りの気持ちよさという点では、ショートストロークのミッションも影響度大です。S2000など、ホンダのスポーツモデルは得てしてショートストロークのミッションが多いのですが、これがまた気持ちいい。手首を返すだけで…どころか、シフトに触れると次のギアに勝手に吸い込まれていくような感覚です。って、さすがにこれは言いすぎですかね。でも、とてつもなく気持ちいいのは確かです。
ボタン式のエンジンスターターや、シフトタイミングを教えてくれるレブインジケーターなど、走りの気分を高めてくれるアイテムが装備されているのもポイントです。
あくまでもそれは、同乗した時の場合。自分が運転する分には、操る楽しさと気持ちよさが勝って、乗り心地のことなんかすっかりどこかへ行っちゃいます。車好きのみなさんなら、もれなくこの「楽しさと気持ちよさ」にハマってしまうのではないでしょうか?
さて、そんなシビックタイプRも、硬い乗り心地が影響してかはわかりませんが、安い物件はすでに200万円を切ってきています。最安値は179万円。新車価格が283.5万円ですから、登場から2年も経っていないのに、もう100万円以上安い計算です。2007年式で走行2.0万km、修復歴なしで189.9万円なんて物件も存在しています。
世のお父さんにとって、この手の車でネックなのは使い勝手。クーペだとなかなか奥さんを説得できないということがありますが(かくいう私も)、そこは4ドアセダン。スパルタンな部分は一切話さず、セダンという点を切り札に迫ってみてはいかがでしょうか? シビック=ファミリィコンパクトという昔からのイメージもプラスになると思いますよ。
突然の発表でF1ファンならずとも驚いた、ホンダF1撤退のニュース。その是非はさておき、ホンダが2009年のシーズンから参戦しないのは、やはり悲しいものがあります。
しかし、現在の中古車市場には、そのレーシングスピリットを受け継ぐモデルたちがたくさん揃っています。NSX、インテグラ、そしてシビック。赤い専用エンブレムがその証の「タイプRシリーズ」です。今回はそれらの中でもっとも新しいモデル、シビックタイプRをご紹介します。
↑オーソドックスなセダンスタイルながら、専用のエアロパーツを装備することにより、ベースのシビックセダンとは違ったスポーティな印象を受ける(左右)
登場したのは2007年の3月。ベースは4ドアセダンに生まれ変わった現行型のシビックです。全体的なフォルムは普通のシビックのイメージを残しつつも、専用のエアロパーツ(フロントバンパー&グリル、リアバンパー&ディフューザー、大型リアスポイラー、サイドシルガーニッシュなど)で、迫力も大幅アップ。アルミホイールも専用の18インチを採用しています。エンジン&ミッションは、2Lの直列4気筒DOHCと6MTの組み合わせのみで、最高出力は225ps。車重が1270kgしかないので、普通の2Lのセダンとは別次元の加速を披露してくれます。気持ちよさに関しても、よく「珠玉のエンジン」という言葉が使われますが、このエンジンにこそ、その言葉がピッタリ。
レッドゾーン付近まで踏み込んだ時は、本当にシビれるほど官能的です。街乗り車ではフラットに吹け上がることが良しとされていますが、この車はまるで逆。踏めば踏むほどレスポンスが良くなるので、ついつい高回転をキープして走りたくなるほどです。
■ついに新車時より100万円以上安い物件も登場!
走りの気持ちよさという点では、ショートストロークのミッションも影響度大です。S2000など、ホンダのスポーツモデルは得てしてショートストロークのミッションが多いのですが、これがまた気持ちいい。手首を返すだけで…どころか、シフトに触れると次のギアに勝手に吸い込まれていくような感覚です。って、さすがにこれは言いすぎですかね。でも、とてつもなく気持ちいいのは確かです。
ボタン式のエンジンスターターや、シフトタイミングを教えてくれるレブインジケーターなど、走りの気分を高めてくれるアイテムが装備されているのもポイントです。
↑タイプR伝統の装備が際立つインパネ(左) タイプR独特の高回転域の気持ちよさは特筆もの(中) 装備品も走りを追求したものを数多く装備している(右)
一方で、気になるのは乗り心地でしょう。これは正直、良いとは言えません。ギリギリ街乗りでも使えるかな、といったレベル。これで遠出となると、ちょっと考えてしまうかもしれません。あくまでもそれは、同乗した時の場合。自分が運転する分には、操る楽しさと気持ちよさが勝って、乗り心地のことなんかすっかりどこかへ行っちゃいます。車好きのみなさんなら、もれなくこの「楽しさと気持ちよさ」にハマってしまうのではないでしょうか?
さて、そんなシビックタイプRも、硬い乗り心地が影響してかはわかりませんが、安い物件はすでに200万円を切ってきています。最安値は179万円。新車価格が283.5万円ですから、登場から2年も経っていないのに、もう100万円以上安い計算です。2007年式で走行2.0万km、修復歴なしで189.9万円なんて物件も存在しています。
世のお父さんにとって、この手の車でネックなのは使い勝手。クーペだとなかなか奥さんを説得できないということがありますが(かくいう私も)、そこは4ドアセダン。スパルタンな部分は一切話さず、セダンという点を切り札に迫ってみてはいかがでしょうか? シビック=ファミリィコンパクトという昔からのイメージもプラスになると思いますよ。
Text/金子剛士
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