美しく高品質なインテリアと
ゆとりの走りが魅力の上級セダン

文:安藤 眞、ユニットクワトロ
日産 ティアナ|人気中古車完全カタログ

日産 ティアナ

に狙いを定める3つの理由

華美でなくシンプルな上質さを与えられた
モダンなインテリア
優れた足回りが実現する
上級セダンにふさわしい快適な乗り心地
初期のモデルなら90万円台から購入可能
CONCEPT
モダンなインテリアと優れた性能が武器の日産のアッパーミドルセダン
日産のアッパーミドルセグメントを、スカイラインとともに担うのがティアナ。走りを訴求するスカイラインに対し、ティアナは居住性の高さとラグジュアリィ・テイストをアピールする。コンセプトは「モダンリビング」。カジュアルなリビングルームをイメージし、さりげない上質感でまとめ上げている。
MECHANISM
2.3Lと3.5LのV6、2.5L直4と、3種類のエンジンを用意
エンジンの排気量は2.3L、2.5L、3.5Lの3種類で、3.5Lだけでなく、2.3LまでV型6気筒というのは他車には見られない特徴だ。2.5Lは直4で、4WDモデルにのみに搭載。V6モデルの駆動方式はFFで、4WDシステムには電子制御トルクスプリット式が採用されている。
EXTERIOR & INTERIOR
スタイリッシュで塊感のあるフォルムと、シンプルかつ上質な室内
大きなキャビンに球面状の屋根を載せ、大きめのタイヤでしっかり踏ん張らせているエクステリアは、欧州車的な質量感が感じられる。一方で、ティアナ最大の特徴と言えるのがインテリア。なかでも縦横のラインでシンプルに構成されたインパネは、車というより家具のイメージに近い。
DRIVING IMPRESSION
豊かな低速トルクで、ゆったりとした乗り心地を味わえる
主力となるのは2.3Lエンジン搭載車だが、回転の滑らかさはさすが6気筒。他社の同クラス4気筒勢より高めの排気音を奏でながら、軽快に回る。低速トルクが十分にあるので、よほど飛ばす人でもなければ不足は感じないはずだ。サスペンションも、車格にふさわしい贅沢な仕様となっている。
H15年 2月/デビュー 上級装備を搭載したセフィーロの後継モデル
  • 日産 ティアナ インテリア|人気中古車完全カタログ
  • 日産 ティアナ サスペンション|人気中古車完全カタログ
左/リビングにたとえた室内は、シートもまるでソファのよう。後席のニールームを615㎜とするなど、居住性も高い 右/リアサスは新開発のマルチリンク式。車線変更時の応答性や乗り心地を向上し、操縦安定性と快適な走りを両立している
「洗練された大人のための高級セダン」を標榜するティアナが登場。グレードは、新開発の2.3LV6を搭載した230JK、230JK Mコレクション、230JMのほか、3.5L V6の350JKと350JM、2.5L直4の250JK FOURと250JM FOURが用意された。トランスミッションは4ATが基本で、3.5Lのみマニュアルモード付きCVTを搭載。駆動方式はV6搭載車がFF、直4が4WDとなっている。前席のサイドエアバッグとアクティブヘッドレストを全車標準装備とするなど、安全性にも配慮されていた。
  10月/特別仕様車 居住性をさらに向上させる快適装備を多数搭載
  • 日産 ティアナ イオンエアコン|人気中古車完全カタログ
空気清浄力をもつ除菌イオンエアコン。+と−イオンを車内に放出し、カビ菌の増殖やアレルゲンの作用を抑えてくれる
日産の創立70周年を記念した70th-IIが登場。ベースとなるのは230JK、250JK FOUR、350JKの3モデルだ。全車共通の特別装備として、除菌イオンエアコンと消臭天井、IR/UVカットグリーンガラスのほか、ピラーツイーターや運転席パワーシートなどが奢られた。さらに、230JK&250JK FOURベースには専用の16インチアルミホイールを搭載。一方、350JKベースには17インチアルミホイール+215/55R17タイヤや、4灯式キセノンヘッドランプといった上級装備が採用されていた。
H16年 6月/一部改良 これまで以上の高級感と快適性を与えたインテリア
  • 日産 ティアナ エクステリア|人気中古車完全カタログ
JKにオプションで用意されたクロームカラーコートの16インチアルミホイールを230JMと250JM FOURに標準採用
70周年記念モデルで好評を博した、除菌イオンエアコンを全車に標準装備。さらに、本革巻き&木目調コンビ4本スポークステアリングの標準化に加え、JMには本革シート内装をオプション設定するなどの変更も行われた。また、350JMはカーウイングス対応DVDナビやバックビューモニターのほか、ステアリングスイッチやインテリジェントキー、エンジンイモビライザーなどを標準装備に変更。より装備が充実した。このほか、グレード体系の見直しにより、350JKが廃止となっている。
H17年 12月/マイナーチェンジ 内外装のデザイン変更と装備の充実度をアップ
  • 日産 ティアナ エクステリア|人気中古車完全カタログ
350JMには専用の17インチアルミホイールなどを搭載。バイキセノンヘッドランプ+アクティブAFSも標準装備された
グリルや前後バンパー、アルミホイールなどのデザインを変更し、よりダイナミックでスタイリッシュなスタイルを実現。内装では、メーターのデザイン変更に加え、新内装色としてブラックなど3色が追加された。さらに、230JKと250JKを除く全車は、ドアグリップ部に木目調デザインを採用したほか、ドアスイッチ部を照らすLED間接照明を追加。また、登録されたキーと連動して自動的にポジションを調整する、運転席オートドライビングポジションシートも標準装備となっている。
H18年 4月/特別仕様車 人気装備を採用してさらに魅力を増した一台
  • 日産 ティアナ モダンコレクション インテリア|人気中古車完全カタログ
猟犬の名をそのまま冠したワイマラナー内装。深みのある色、上品で光沢感のある手触りは、この犬の毛並みそのものだ
230JMをベースとした特別仕様車、モダンコレクションが登場。特別装備としてリア電動サンシェードやクロームカラーコートを施した17インチアルミホイール+215/55R17タイヤなどが採用された。内装色は、ドイツのワイマール地方で遙か昔から貴族に愛されてきた猟犬をモチーフとするワイマラナーのみの設定だ。
なお、同年12月には230JKと250JK FOURをベースに、運転席パワーシートや除菌イオンエアコンなどを搭載した特別仕様車、PコレクションIIも登場している。
H19年 7月/特別仕様車 メタルテイストを取り入れたクールな印象のインテリア
  • 日産 ティアナ クールモダン エクステリア|人気中古車完全カタログ
クールモダンは、フルカラードバンパーや濃色グレーの専用グリルなども採用。より存在感のあるエクステリアとなった
クールモダンは、350JMと230JK Mコレクションがベース。インパネやドアトリムなど、随所にメタル調パーツを施したほか、本革巻きステアリング&シフトノブが搭載された。また、230JK Mコレクションには非搭載だった、クロームカラーコート17インチアルミホイール+215/55R17タイヤとカラードサイドシルも特別装備として奢られている。
なお、同年11月には230JKと250JK FOURをベースに、DVDナビや運転席パワーシートなどを装備したナビコレクションも登場。