【名車への道】総集編 ~BMWの名車を振り返る~
2020/07/04

■これから価値が上がる、ネオクラシックカーの魅力に迫る【名車への道】
クラシックカーになる直前の80、90年代の車たちにも、これから価値が上がる車、クラシックカー予備軍は多数存在する。そんな車たちの登場背景、歴史的価値、製法や素材の素晴らしさを自動車テクノロジーライター・松本英雄さんと探っていく企画「名車への道」。

自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。
BMWは乗り手のスキルが問われる 一本筋の通ったモデルが多いよね
――今回の「名車への道」は総集編の第2弾です。BMWをテーマにしたいと思います。
――M1と635CSiを名車として、840CiとM5、Z4 Mは名車予備軍として紹介しましたからね。なかなかの顔ぶれです。
――自分もそうですね。
――ずいぶん生意気な子供ですね(笑)
――同じクーペの8シリーズもまたエンジン屋のBMWっぽくて僕は好きですね。
▲1976年から89年まで製造された6シリーズ(E24型)は、そのスタイリングにより「世界で最も美しいクーペ」と賞賛を受けた傑作車である。635CSiは78年に追加されたハイパフォーマンスモデルで、専用の3.5Lエンジンやエクステリアが与えられ、世界中から高い評価を得た。他にM1と同じエンジンを積んだM635CSiも存在する
▲BMW 840Ci。1990年から99年まで製造されたBMWのフラッグシップGT。まずV12エンジンを積んだ850iを発売し、94年にV8エンジンを搭載した840Ciを追加。最高出力は300psの850iに対し286psとされていた。その後、850iも4ATから6ATを積んだ381psの850Ciに進化する。この8シリーズをベースにしたM8も計画されていた――BMWってコンサバティブなイメージですけど、一台一台見ていくと特に古い車は個性的なデザインが多いですしね。
――そのM1も探し出して撮影しましたね。
▲BMW M1。グループ5でポルシェに対抗すべく生み出されたM1。ミッドシップレイアウトの知識がなかったBMWはランボルギーニと共同で開発を進めていたが、頓挫。最終的には組み立てをバウア社、調整はBMWという複雑な工程で作ることに。結果、それが販売価格を上げてしまい、性能は高いものの販売台数を伸ばすことはできなかった――メルセデス・ベンツだとW124とかR129の時代が印象的ですけど、BMWはこの時代の印象が強いですよね?
――確かにZ4 MやE60のM5は松本さんの強い要望で探した記憶がありますね。
――それが新車時の半額から3分の1で買えるんだから……すごい話ですよね。
――そこにMのエンジン載せてるんだから……松本さん好みですよね。
――運転スキルが低い僕には不向きなブランドですよ、ほんとBMWは。
▲BMW Z4 M。クーペとロードスターが用意されたZ4の最上位モデル。様々なモデルに採用され、名エンジンと称される3.2Lの直6ユニットを搭載し、Z4では唯一のMTモデルの設定となっていた。2006年から09年まで生産され、09年にフルモデルチェンジされるが、進化したZ4の2世代目モデルにはMモデルの設定はなかった▼検索条件
BMW Z4 Mクーペ(E86型)、BMW Z4 Mロードスター(E85型) × 全国※流通状況によって掲載がない場合があります。
▲BMW M5。2003年から10年まで製造された5世代目の5シリーズに用意されたMモデル。4代目ではV8だったエンジンを、F1で培われた技術をフィードバックして開発した5LのV10エンジンに進化させ、セダンとは思えない圧倒的な走行性能が与えられた。本国ではツーリングも設定されていたが、日本ではセダンのみの販売※カーセンサーEDGE 2020年8月号(2020年6月27日発売)の記事をWEB用に再構成して掲載しています。
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
あわせて読みたい
西川淳の「SUV嫌いに効くクスリをください」 ランボルギーニ ウルスの巻
先代BMW 3シリーズ(F30型)を買うなら、総額150万円以下が狙い目だ!
EVハイパーカーメーカー「リマック」が今熱い!従来のスーパーカーを猛追するクロアチアの新星【INDUSTRY EDGE】
SUVじゃなくていいじゃない! この夏、「キャンピングGT」に乗ろう!【カーセンサー8月号】
【功労車のボヤき】「オペルとは思えないほどイカしてる!」というトホホな褒め言葉に涙した日もあったけど……。オペル一族の逆襲!?
5年落ち以内が車両本体価格200万円以下から狙える! スタイリッシュな輸入車SUV4選
【試乗】メルセデス・ベンツ 新型Sクラス│”新時代の車”を堪能できるラグジュアリーセダンの最高峰!
9年連続エンジン・オブ・ザ・イヤー2.0~2.5L部門賞を受賞した「2.5L直列5気筒TFSIエンジン」搭載の狙い目モデル3選
ドア開閉音からも分かる卓越したビルドクオリティ、空冷時代だからこそ生きたポルシェの技術力
【試乗】新型 フォルクスワーゲン T-Cross│「TさいSUV」はハッチバックよりもどこが欲張りか? 実際に乗って考えた









