中古車が新車と大きく違うのは需要と供給のバランスによって
市場価格が上下するところ。今回はカーセンサーnetで
4月の1カ月間で物件検索の多かった上位20車種の前3カ月の
平均価格の動きを検証しつつ、今後の動きを大胆予想
狙っている車種の買い時などが浮き彫りになるはずだ
SEDAN 大ヒットしたゼロクラウンが2月にモデルチェンジ
新車販売も好調で中古車相場の動きは要チェック
いまだ輝きを失わないセルシオの動きはどうなのか
 
CROWN トヨタ クラウン(旧型)セダンランキング1位(総合5位)
モデルチェンジをきっかけに
値落ち傾向に動きがスイッチ
モデルチェンジを行う2月までは横這いで高値安定傾向が続いていたクラウン。しかしモデルチェンジ後は動きが一変し、値落ち傾向となった。新車のデリバリーが始まるとさらに値落ちにドライブがかかり、一気に割安感が増している。これはロイヤル、アスリート両シリーズに当てはまるものの、特にロイヤルが買いやすくなっている。
トヨタ クラウン|人気20車種相場長期予想
ズバリ予想は
DOWN ↓
流通量の多い
前期型が相場を下げる

後期型のアスリートは引き続き高値安定傾向が続くが、前期型はロイヤル、アスリートどちらも値落ちすると予想する。多走行車の流入でさらに加速がつくはずだ。
■クラウンロイヤル
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■クラウンアスリート
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CELSIOR トヨタ セルシオ(絶版)セダンランキング2位(総合9位)
好物件が少なくなり
相場は下落の一途をたどる
絶版車となっても輝きを失わないセルシオ。2月には上昇していた相場も3月に値落ち、4月に横這い、現在は値落ちとめまぐるしく動きを変えながら相場は下がっている。高年式車、好条件の物件の発生がなくなる一方で、年式の進んだ中古車が増えていることがこの値落ちの原因。条件にこだわるユーザーが多いだけに値落ちはこのまま続くか。
トヨタ セルシオ|人気20車種相場長期予想
ズバリ予想は
DOWN ↓
しばらくは値落ち
その後は横這いになる

絶版車なので、今後中古車の発生量は減少の一途をたどる。物件の条件によって値動きが分かれ、相場は二極化が進むはず。ただそこは人気車。いつまでも続くとは限らない。
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SKYLINE 日産 スカイライン(現行型)セダンランキング4位(総合14位)
高額物件が需要期になくなり
平均相場が引き下げられた
現行型のスカイラインは3月の需要期前までは横這いで推移していたが、需要期後は一気に値落ちし、現在は横這いで推移している。これは3月に高額な高年式のおろしたて中古車が売れてしまい、相場全体を引き下げたとも考えられる。この水準でしばらく推移しそうだが、相場の下限が100万円台に突入するのは時間の問題となっている。
日産 スカイライン|人気20車種相場長期予想
ズバリ予想は
UP↑
おろしたて中古車が
相場を一時的に上げる

流通台数がそれほど多くないため、高額物件が相場に与える影響は大きい。決算期前に再びおろしたて中古車が流入してくれば上昇もあると予想する。
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Report/萩原文博
※この記事は、カーセンサー関東版12号(6月5日発売)の特集をWEB用に再構成したものです