【伊達セレクション】異端の中古車評論家・伊達軍曹オススメの「同窓会系輸入車」とは?
カテゴリー: クルマ
タグ: EDGEが効いている / EDGE SELECTION
2012/07/09
http://www.sgt-date.com
車的「同窓会恋愛」のススメ
私事で恐縮だが、過日、94年式のランチア・デルタHFインテグラーレEVOⅡというイタリア製中古車を購入した。ご存じの方も多いだろうが、80年代後半から90年代初頭にかけてのWRC(世界ラリー選手権)を席巻したラリーカーの、ベースとなった市販車両である。若い時分に恋い焦がれた1台なのだが、当時はどうしても手が届かず、遠くからそっと眺めるだけだった。しかし最近、ひょんなことからデルタと「再会」し、そしてあれよあれよという間に成約へと至ってしまったのだ。青年期の「憧れ」をついに我が物とした歓びに打ち震えている、ここ最近の不肖軍曹である。
・・・と、長々と私情を書いてしまったのにはワケがある。これってなんか、最近流行の(?)「同窓会恋愛」に似ているような気がしたのだ。斉藤和義の歌じゃないが「ずっと好きだったあの人」に同窓会で久しぶりに再会し、互いに配偶者がありながら、道ならぬ恋に落ちる・・・。よくは知らぬが、最近の巷ではそういったケースが多いと聞く。
・・・それはまさにわたしとデルタHFインテグラーレの関係ではないか。恋い焦がれた「あの人」は、さすがに当時そのままの容貌ではないが、しかしいまだ超絶魅力的だった。それで恋に落ちるなというほうが無理である。もうトコトン落ちるしかないではないか! おかげで「本妻」こと1999年式アルファGTVとは別れることになった。
人間の同窓会恋愛は何かとやっかいだが、車ならノープロブレム
人間のほうの同窓会で、誰かが人妻や他人のダンナと恋に落ちるのを止めるほどのモラリストではないわたしだが、リーガル方面などで何かとやっかいな問題は多いだろうなとは思う。そういう意味で、あまりオススメはしない。しかし「車的同窓会恋愛」であれば、やりたい放題だ。リーガル方面や良心の呵責といった問題なしに、いくらでも突き進むことができる。
無論、「同窓会恋愛」を今さら決行するに値するコンディションを、すべての「あの頃憧れた1台」が保っているわけではない。手を出さぬほうが賢明なケースも多かろう。しかし、手を出すに値する物件もまた、確実に多数現存しているのだ。年式的に古いゆえ、多少のトラブルはあるだろう。しかしそれも、人間同士の泥沼の法的トラブルに比べればかわいいものだ。ちなみにわたしの1994年式デルタに関して言えば、今のところ何のトラブルもなく蜜月状態のお付き合いをさせていただいている。
ということで、今回の伊達セレクションはずばり・・・
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