TT本来の姿を示す!?限定150台のホットモデル


間違いなく、その後の車デザインに多くの影響を与えた、初代TT。日本に導入されたのは1999年のことでした。そのTTに、わずか限定150台の特別仕様車があったことをご存知ですか?
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アウディといえばクワトロ。このアウディ独自のフルタイム4WDシステム誕生25周年を機に、2005年6月、150台限定で発売されたのが、今回ご紹介する「アウディTTクワトロスポーツ」なのです。1999年には1.8TクワトロのみだったTTですが、2代目となる現行モデルデビューが間もなくと噂されていたこの頃には、すでに1.8Tクワトロはカタログ落ちし、1.8TはATのFFのみでした(カタログ落ちは2004年8月。ほかは3.2クワトロSライン)。

アウディTTクワトロスポーツはもちろんクワトロを搭載。1.8Tの直4・1.8Lターボエンジンは専用チューンが施され最高出力240ps(176kW)、最大トルク320N・mに。排気量は変わらないのに、実に+60ps(44kW)、+85N・mもアップされています。さらに、大人が長時間座るには窮屈な後席を、50kg落とすために潔く排除。これによってパワーウェイトレシオは5.8kg/psと、当時ラインナップされていた3.2クワトロSラインの6.2kg/psを上回る数値を誇ります。
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しかも、それらの数値をきちんと生かすために、RSシリーズなどを手がけるクワトロGmbH社による専用スポーツサスペンションを備えます。また18インチアルミホイール、リアタワーバーを装備。エクステリアでは一目でスペシャル感がわかるようにと、ルーフには専用カラーのファントムブラックパールエフェクトが設定されました。
その他の装備としてはSラインエクステリアパッケージ、レッドペイントされたブレーキキャリパー、キセノンヘッドライト、アルカンターラのステアリング&ハンドブレーキグリップ、アルミシフトノブなど。これで、3.2クワトロSラインの535万円とほぼ同じ529万円で販売されました。

左ハンドル&6MTのみ。当時アウディにはウルトラスムーズなATのDSGがすでにありましたが、あえて6MTです。もう思いっきり、モデル末期となりつつある最後の最後に「ただのスタイリッシュクーペなんかじゃない。俺は紛れもなくスポーツカーだ!」と証明するかのようなモデルを出してきたのです。

さすがに150台限定車ですから、そう簡単には見つけられませんが、それでもこれを書いている時点で約370万円で1台発見しました。TTに乗るなら、TTの本当の姿をついにさらしたとも言えるこのTTクワトロスポーツではないでしょうか? 下の検索窓で「TTクワトロスポーツ」と入れて探してみてください。

<カーセンサーnetデスク・ぴえいる>