今だから言える!? 元ホームラン王、山崎武司が語る「プロ野球選手の車事情」
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2015/08/05
オールスターゲーム副賞で車をゲット! その使い道は……
7月17-18日に開催された「マツダオールスターゲーム2015」。今年のBe a driver.賞は広島東洋カープの田中広輔選手が獲得し、副賞としてマツダ ロードスターをゲットしました。
かつてホームラン王に2度輝いた元プロ野球選手の山崎武司さんも現役時代、オールスターゲームに6度出場し、2008年にはMVPに輝くなど大活躍しました。その前年には副賞として車をもらったこともあったとか。そこで今回はご自身の体験からプロ野球選手の車事情に語ってもらいました!
カイエンの本質を知るために、あえてベースグレードを選ぶ
―山崎さんは2007年のガリバー・オールスターゲームでガリバー賞を受賞されました。そのときに副賞で「お好きな車1台」をもらったそうですが?
山崎:そうですね。あのときは「乗ってみたい」と思っていたポルシェ カイエンを選びました。
―やはり、憧れの車だったとか?
山崎:実は、カイエン自体はこれの前に所有したこともあったので、すごく乗りたいというわけではなかったんです……。ただ、「ベースグレードに乗ってみたかった」というのはありますね。
―え!? それはなぜですか?
山崎:というのも、今までに乗っていたカイエンはターボが付いた上級グレードだったんです。だから、ターボが付いていないベースグレードのカイエンに興味があって。もちろん、カイエン自体にも「あのポルシェが作ったSUVってどんな感じなんだろう?」っていう車ファンとしての期待感があったので、より詳しく知りたいと思いベースグレードを副賞に選んだんです。
―実際、ベースグレードのカイエンに乗ってみてどうでしたか?
山崎:「やっぱりいいな!」って感じでした。あれだけ大きな車なのにとてもいい走りですし。
―その後もカイエンは、所有していますか?
山崎:いえ、後輩に譲ってしまいました。カイエンをもらってしばらくした頃に当時、楽天時代の後輩が「山崎先輩、僕に売ってもらえませんか?」と頼んできたんですよ。
―やっぱりプロ野球選手にとってポルシェ カイエンは人気の車ですか?
山崎:そうですね。ポルシェ車は野球選手にとても人気が高い車のひとつですね。
試合後の車内は「反省会をする場所」に
―プロ野球選手は「車が欲しい!」と思っていても、時間がないため、先輩からお店を紹介されて買うケースがあると聞きました。山崎さんもそういった経験はありますか?
山崎:僕の場合、車が好きだったので先輩からお店を紹介してもらったことはないですね。車の知識でいえば僕の方があったと思いますし(笑)。
ただ、後輩には「車屋さん紹介してもらえませんか?」ということで相談されて、よく紹介していました。僕の行きつけのお店、100台くらいは後輩に売ったんじゃないかな?
―そんなにたくさん!? 後輩が車を買うとき、一緒に見にいったりアドバイスしたりとかってありましたか?
山崎:さすがに一緒に見に行くまではしませんでした。ただ、後輩がよく知らないまま買って失敗することがないようにアドバイスしていました。というのも、今の後輩たちの多くは「この車が絶対欲しい」と決めている選手が少ないので。大半は「嫁がこういっていたので、これにしようと思います」というパターンだったんです。
そういう選手に僕が言っていたのは「価格が安い車を買うと、数年したら二束三文になることもある。だからちょっと予算を上げて、高くても良い車にした方がリセールのことを考えると得だよ」とはアドバイスしていました。
―なるほど。ちなみに山崎さんが現役の頃、人気が高かった車ってありますか?
山崎:僕らの頃は一流選手だったらベンツ、若い選手で1軍半くらいだとBMW、それ以下だと国産車みたいな感じでランク付けがあったんです。しかも、一部では球団にお目付け役みたいな先輩がいて、その人にお伺いを立ててOKが出たら買うみたいな感じのルールがありました。
―プロ野球界ならではのしきたりという感じですね。
山崎:ただ、僕の場合は無視して買っていましたけどね(笑)。だって自分のお金で好きなものを買うのに、先輩があれこれ言うのっておかしいじゃないですか?
だから、僕がベテラン選手になってそういう立場になってきたときは後輩には一切そんなこと言わなかったです。ただ、「人に迷惑をかける買い方だけはするな」とは言いましたけどね。
―仰るとおりだと思います。ちなみに山崎さんの同僚などで他に車好きな選手のエピソードなどってありますか?
山崎:一番は昌さん(山本昌投手・中日ドラゴンズ)じゃないかな。あの人はとてつもない車好きだから。ただ、ハイスペック重視の僕とは車の好みが違って、彼はクラシックカーが大好きでしたね。
あとは、後輩といえば福留孝介選手が中日にいた頃に「これを買え!」とランボルギーニ ガヤルドを薦めたことがありました。そうしたら彼、「わかりました!」と言って買っていましたよ(笑)。
―すごい話ですね(笑)。では最後の質問ですが、山崎さんが現役の頃、車を運転しているときってどんな時間でしたか?
山崎:僕の自宅からナゴヤドームって車で30~40分くらいかかるんですが、そこまで自分で運転することで、気持ちを切り替えたりする場所にしていました。
家に仕事を持ち込みたくなかったので、イライラしていたときは車の中で大声を出したりして、感情の整理をし「明日がんばろう!」という気持ちになってから家に帰るようにしていました。