まだまだジメジメした毎日が続いていますが、梅雨明けしてカラッとした天気になったら、やはり乗りたいのはオープンカー。今回は、現地生産の北米専用モデルとしてデビューした輸入スポーツカーのオープン版、三菱 エクリプススパイダーをご紹介します。

スパイダーモデルとして2代目となる同車は、2004年10月に東京モーターショーへの参考出展を経て登場。ランプなどの灯火類や排出ガス仕様を日本の法規に適合させる一方で、左ハンドルなどの北米仕様の雰囲気を残すことで、アメリカンテイストを感じられる仕立てになっています。

エンジンはV6の3Lを搭載。パワーは196馬力でトルクは27.2kg-mと、スペック上は特別優れた数値ではないものの、スムーズかつトルクフルな走りを実現します。また、トランスミッションはMTモード付きの4ATで、MT感覚のシフトチェンジが楽しめます。

4人乗りのオープンカーゆえ、気になるのは後席の広さという人も多いでしょう。実際のところゆったりくつろげるほどのスペースはありませんが、幌の収納スペースを小型化することで、後席の居住性も確保されています。

その幌については電動タイプなので、スイッチひとつで開閉が可能。気分や天候などに応じて手軽に操作できます。そのほか、7スピーカーの採用でオープン時でも迫力あるサウンドが楽しめる点も魅力です。

さて、そんなアメリカンテイストあふれるエクリプススパイダーですが、今では100万円以下で手に入れることができます。例えば最安値の中古車は68万円の3.0GTSで、走行距離こそ10.1万kmですが、修復歴はありません(6月27日現在)。当時の新車価格が315万円なので、250万円近く値落ちしているわけです。

逆に程度にこだわっても、走行1.7万km+修復歴なしで128.5万円というものも存在するので、これはこれで悩ましい選択になりそうです。ただ確実にいえるのは、これはと思ったら即行動に移すこと。流通量が少ないため、いい物件を見つけたらすぐにお店に電話するのが鉄則といえそうです。

Text/金子剛士

エッジを効かせたシャープなボディが特徴。フロントバンパーから続く3本のプレスラインはサイドのエアダムと相まって精かんさを強調する

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インテリアはブラックを基調色としスポーティな印象を演出。フロントシートは質感の高い本革(運転席はパワーシート)を採用している

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フロアコンソールにはドリンクやサングラスのほか、CDを10枚収納できるスペースを確保。ドライブ時に役立つ収納スペースを多数用意する

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