10月25日、フルモデルチェンジを果たした三菱 アウトランダー。今回のモデルチェンジの目玉のひとつに「e-Assist(イーアシスト)」の採用が挙げられます。「e-Assist」は「衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)」と「レーダークルーズコントロールシステム(ACC)」、「車線逸脱警報システム(LDW)」の3つのシステムから成り立つ予防安全技術。そんな注目の新装備を体験してきました。

まずは、衝突防止機能のFCM。本当に止まるのか、目の前のクッションでできた障害物へ向けて約30km/hで突っ込みます。障害物が目前に迫るなか、ブレーキを踏まずに我慢するのはかなり不安でしたが、障害物直前で見事にブレーキがかかり急停止。この機能、あくまで「安全支援」のためのものなので、運転手が危険を感じる車間距離を超えてから初めて強くブレーキをかけるようです。

次に、止まった車を動かし、車間距離をキープするACCをお試し。先行する車の後ろにつけスイッチをON。アクセルから足を離しても、スムーズに加減速し適切な車間距離を維持してくれます。低速時でも高速時でもきちんと対応し、先行車が停止するとそれに合わせて停止。実際、アクセルワークはとても自然で「あれ、下手したら自分より運転うまくない?」と別の意味でもショックを受けました。

最後に、車線を越えてしまったときに警告音を鳴らしたり、警告を表示したりするLDW。走行中に車線ラインをわざと踏み越えようとした際に、ビビッドに警告音を鳴らしてくれました。他の機能に比べていまいち“華”がない感もありますが、ドライバーを運転に集中させるという意味では役立つ機能だと思います。

実際に試してみての感想は「e-Assist、良いじゃん!」でした。どの機能もあくまで“安全運転サポート”であり、完璧に安全を保障してくれるものではありませんが、輸入車、プレミアムカーに装備されているような最新機能が比較的手ごろな200万円台の車で手に入ります。いよいよ、こういった予防安全技術がすべての車に本格的に普及してきそうですね。

「衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)」は歩行者やバイク、看板などの障害物には作動しない。システムはあくまで保険なので、きちんと安全運転を心がけよう

「衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)」は歩行者やバイク、看板などの障害物には作動しない。システムはあくまで保険なので、きちんと安全運転を心がけよう

「レーダークルーズコントロールシステム(ACC)」を体験。ハンドル操作以外はほぼ全自動。正面にいる先行車に対して自然な車間距離を保つ

「レーダークルーズコントロールシステム(ACC)」を体験。ハンドル操作以外はほぼ全自動。正面にいる先行車に対して自然な車間距離を保つ