アルファロメオと聞いてイメージするのは何でしょう? オシャレなイタリア車という人が多いのではないでしょうか。今回は、その中でも群を抜いてオシャレなオープンカー、アルファスパイダーをご紹介します。

現行型のアルファスパイダーが登場したのは、2006年10月。先代の登場から10年後のことでした。旧型がロングセラーモデルということは、それだけじっくり次期型を開発できたという見方もできます。事実、現行型のスパイダーはとても魅力的な車に仕上がっているのです。

まずは何といってもスタイリングでしょう。このデザインはクーペの「アルファブレラ」をベースに、名門カロッツェリア(自動車製作所)・ピニンファリーナとアルファロメオ・スタイルセンターによって開発されています。

エンジンは直4の2.2LとV6 3.2Lの2種類で、ともに直噴。駆動方式は2.2LがFFで、3.2Lは4WDとなっています。トランスミッションは6MTのほか、クラッチを使わないセミオートマティックMTの「セレスピード」も選べます。

スタイルと走りの楽しさばかりに注目が集まりがちですが、実は安全装備も充実しています。横滑り防止装置のVDCや、駆動輪のスリップを防ぐASRなどに加え、ニーエアバッグまで装備するなど高い安全性を確保しています。

そんなアルファスパイダーも登場から6年が経ち、いよいよ200万円を切る中古車が登場してきました! 走行2.2万km+修復歴なしの2.2JTSセレスピード プログレッションで、車両本体価格195.0万円(10月18日現在)という車を確認できました。当時の新車価格が473万円なので、300万円近く安いわけです。

アルファロメオと聞いて壊れやすいイメージをもった方もいらっしゃるでしょうが、それはもう昔の話。156以降はずいぶん壊れにくくなったといわれています。このスパイダーは、156の登場からさらに8年も後に日本に登場した車。もちろん国産同等とはいかないでしょうが、ヘンに構える必要はないと思いますよ。

Text/金子剛士

フロントマスク中央にはアルファロメオ伝統の盾型グリルを配置。このグリルを頂点として、ボンネットラインはV字型に広がる形状となっている

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リアは細長いテールランプと4本の排気管が特徴。ソフトトップは電動となり使い勝手が高まったほか、高級感も演出する

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内装やシートには、同社が開発した通気性と耐久性を兼ね備えたスエードのような「Alfatex」を採用。質感高いインテリアを実現した

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