調査報告書 2011年12月
File No.107

トヨタ カローラアクシオ/フィールダー

※2011年12月1日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

トヨタ カローラ テスト車両|ニューモデル速報
トヨタ カローラ 予想イラスト|ニューモデル速報トヨタ カローラフィールダー 予想イラスト|ニューモデル速報

Photo/マガジンX編集部

ヴィッツ譲りのプラットフォームで5ナンバー幅を死守

かつては6代目のデビュー時のCMで、「この国のセダン」というCMまで放送され、販売台数は常にトップを誇ったカローラ。21世紀もだいぶ過ぎた今、このセダンに一大変革が起きようとしている。

カローラが属する、Cセグメント車の全幅は世界的に1700mmオーバー、日本の3ナンバーサイズがスタンダード。例えば、フォルクスワーゲンゴルフの全幅は、クラウンよりわずか5mm狭いだけの1790mmにまで拡大している。

しかし、カローラの日本仕様はこのトレンドに安易に乗るわけにはいかないのだ。購入者の大半が中高年と法人で、取り回しの良い5ナンバー幅が絶対条件となる。そこで次期カローラは、ヴィッツ譲りのBプラットフォームを流用し、5ナンバー幅を維持することになる。日産がティーダやラティオ、シルフィを先代マーチベースに開発したのと同じ構造だ。

写真左は、次期カローラのテスト車両。ヴィッツのセダン版に見えないように、デザイナーが苦心した様子がうかがえる。まず、気づくのは時流に逆らって、現行モデルよりも角度が立てられるAピラー。キャビンの狭さを緩和するとともに、視覚的な広さを狙っての処理だろう。高齢化が進むユーザー層に配慮した、乗降性の確保も目的に違いない。

ほかにも、現行モデル並みのキャビンスペースを確保するために、前後ドアがギリギリの位置まで延ばされていることが読み取れる。ホイールベースを目いっぱい使って、Cセグメント車にふさわしい居住空間を確保しようという作戦だ。進化する部分は、主力の1.5Lモデルにアイドリングストップ機構を設定。JC08モード燃費20km/L以上が目標とされている。

以上