調査報告書 2011年4月
File No.080

日産 ティーダ

※2011年4月28日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

日産 ティーダ 上海モーターショー出展モデル|ニューモデル速報
日産 ヴェルサ ニューヨーク国際オートショー出展モデル|ニューモデル速報日産 1.6L 直噴ターボ|ニューモデル速報

Photo/マガジンX編集部

スポーティな直噴ターボ+6速MTも用意か?

2011年の上海モーターショーで5ドアハッチバックを、ニューヨーク国際オートショーでは4ドアセダン(現地名:日産ベルサ・写真右上)を披露したティーダおよびティーダラティオ。徐々に次期モデルの全貌が明らかになってきた。

File No.029でもご紹介したとおり、今回の変更を機にハッチバックとセダンは別のモデルへと発展。ティーダの後継となるのは、欧州市場でも通用する本格ハッチバックに生まれ変わる5ドアだ。本稿ではこの正統後継モデルに迫っていく。

欧州市場を本格的に開拓するという使命を帯びた次期型では、プラットフォームこそ現行と同じものが踏襲されるが、ボディは3ナンバーへと格上げされる。写真左を見る限り、エクステリアは現行モデルのDNAが色濃く残されている。ただし大きくなるボディが生かされて、大胆にうねるキャラクターラインなどボリューム感が与えられる模様。

大きくなるボディを走らせるパワートレインで見逃せないのは、ジュークでおなじみの1.6Lの直4直噴ターボ(写真右下)。最高出力190ps、10・15モード燃費14.4km/L(日本仕様のジューク・FFモデル)という2.5L並みのパワーと優れた燃費性能を両立させたハイテクユニットだ。また欧州市場には欠かせない6速MTが、日本仕様にも用意されるという噂もある。

ティーダはワンランク上の品質と高級感をもつコンパクトカーとして生み出された。しかし小改良やランニングチェンジを経るごとに装備が省かれるなど、当初の志を見失ってしまった感が強い。欧州で勝負する次期モデルでは、「コンパクト・ミーツ・ラグジュアリー」の精神をぜひ取り戻してほしい。

以上