第83回 ミニ チェックメイト 【見つけたら即買い!?】
2009/08/26
■クールでスポーティな初代ミニの特別仕様車
BMW傘下となって以来、ミニはキュートなルックスと俊敏なフットワークで、世界中の老若男女に愛される存在となりました。JAIA(日本自動車輸入組合)が発表した2009年上半期の輸入車新規登録台数で、ミニはVW、M・ベンツ、BMW、アウディのドイツ4強ブランドに次いで第5位。名実共にトップブランドに上り詰めた感があります。しかし、ミニはあまバリエーションの豊かなブランドではありません。現行モデルではハッチバックとオープンカーのコンバーチブル、ワゴンタイプのクラブマンだけ。数種類のグレードは設定されていますが、特別仕様車などはほとんどなく、他に比べればラインナップの幅は狭いといえるでしょう。
これは現行型だけでなく、旧型も同様でした。初代ミニに設定された限定車は超ホット仕様のジョン・クーパー・ワークス、特別仕様車はモデル末期の2006年2月に登場した「セブン」「パークレーン」「チェックメイト」のみでした。今回はこの3種類のうち、スポーティ志向の「ミニ チェックメイト」をご紹介します。
セブンがポップ、パークレーンがシック&エレガントを志向しているのに対し、チェックメイトはクールな雰囲気を漂わせています。設定されたのは中級グレードの「クーパー」と上級の「クーパーS」。クーパーには5MTとCVTが、クーパーSには6MTと6ATが組み合わされます。新車時の価格は263万~311万円でした。
チェックメイトは基本的に内外装をモディファイしたモデルなので、中身はエンジンをはじめ、通常モデルと同様です。クイックでダイレクトなハンドリングはもちろん健在。17インチのランフラットタイヤが標準装備になっていますが、乗り心地も悪くなく、特別不快な突き上げもありません。加速感も抜群。特に最高170psを発揮する、インタークーラー付きスーパーチャージャー搭載のクーパーSは加速感が爽快です。
ビジュアル面では、まず左右のフロントサイドに描かれたチェッカーシンボルが目を引きます。ボディカラーには専用色の「スペース・ブルー」を新たに採用(ボンネットにはオプションでストライプも設定)。さらには17インチのアロイホイール、シルバーミラーカバーなどが装着されています。内装は、ボディカラーに合わせたツートーンのファブリック&レザースポーツシートが特徴的。コンビネーションカラーのステアリングホイールも装着されています。
原稿執筆時点でカーセンサーnetに掲載されているミニ チェックメイトの数は15台。このうち「クーパー」は7台。価格は179万~223万円。一方で「クーパーS」は8台で、価格は198.8万~268万円。新車時に30万円余の価格差がありましたから、ほぼ同じくらいの比率で値下がりしていると言えそうです。
ただ、旧型のミニは現行型との外見の差が少ないためか、なかなか中古車価格が値下がりしないモデルです。この傾向はチェックメイトも同様なのですが、その代わりに発売から3年あまりしか経っていないため、高年式かつ低走行で修復歴なしの車両が非常に多いというメリットがあります。
ボディカラーやボンネットのストライプ、ホイールデザインなど、バリエーションが豊かなミニの中でも、チェックメイトのチェッカー柄はかなり目立つ存在。数多いミニオーナーの中でも、一目置かれること請け合いです。興味をもった方は下の検索窓に「ミニ チェックメイト」と入力してみてください。
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
第83回 ミニ チェックメイト 【見つけたら即買い!?】/旬ネタ
あわせて読みたい
- 【トヨタ タンクの中古車を買うなら?】オススメの選び方や相場、グレードなどを徹底解説
- 【試乗】新型 日産 ノート|市販モデルではプロトタイプのネガ部分が消え、スタビリティの高さが際立った
- 9年連続エンジン・オブ・ザ・イヤー2.0~2.5L部門賞を受賞した「2.5L直列5気筒TFSIエンジン」搭載の狙い目モデル3選
- 【試乗】新型 フォルクスワーゲン T-Cross│「TさいSUV」はハッチバックよりもどこが欲張りか? 実際に乗って考えた
- 今はもう中古車でしか味わえない高純度FR、国産を代表するミドルセダンのレクサス GS【Back to Sedan】
- 掲載率1%未満! 大人気コンパクトカーの2代目日産 ノートを狙うなら、激レアグレードも要チェック!
- 元教習指導員オススメ! 総額100万円以内で買える“脱ペーパードライバー”にぴったりなモデル【SUV編】
- 【試乗】新型 アウディ A1 スポーツバック│エントリークラスの常識を覆す数々の装備は、ハッチバックの可能性を大きなものに!
- 先々代ルノー ルーテシア ルノー・スポールは「フランス車好き」にとっては最後の楽園か?【NEXT EDGE CAR】
- 【名車への道】’11 アバルト 695 トリブート・フェラーリ