第92回 ホンダ アコードワゴン(旧型) 【おいしい中古車】
2009/08/21
■充実装備が自慢のミドルワゴン
5月にモデルチェンジしたレガシィツーリングワゴン。低迷するステーションワゴン界のカンフル剤となるかが興味深いところですが、その一方で、昨年12月にモデルチェンジしたアコードワゴンの旧型がメチャ安です。程度にこだわらなければ、50万円以下の物件だって十分に狙える状況にあります。アコードワゴン(旧型)が登場したのは2002年の11月。初代から継承されてきた「人と社会との調和」という理念のもと、「New Quality Tourer(ニュー・クオリティ・ツアラー)」をコンセプトに開発。どんなシーンでもストレスを感じさせず、スポーティでありながらも安心感のある走りを重視し、ミッドサイズワゴンのベンチマークとして開発されました。
↑伸びやかさと豊かさを強調したエクステリアデザイン。特徴的なウイングルーフは、急降下する隼(はやぶさ)をイメージしてデザインされた(左右)
その結果、ボディは全長4750mm、全幅1760mmの3ナンバーサイズに生まれ変わり、それに伴って排気量も2.4Lへアップ(のちに2Lエンジンもラインナップされます)。ミッションは5ATが奢られ、装備の充実も図られたことで、上級車への変貌を遂げています。なかでも、パッケージングに対するこだわりはかなりのもの。セダンとは別設計とし、リアサスペンションのダンパーハウジングをコンパクト化。フロア地上高を570mm(前モデル比-50mm)、荷室高865mmとして、低床でフラットな広々としたラゲージスペースを実現しています。
そのスペースは、通常使用時で576L(前モデル比+87L)、リアシートを収納した場合で921L(前モデル比+114L)とクラストップレベル。しかもキーレスエントリーのリモコン操作によって、電動でテールゲートを自動開閉できるパワーテールゲートを採用しているのだから驚きです。
おまけにそのテールゲート、タッチセンサーやトルクセンサーによる挟み込み防止機構を設置することで、一定以上の抵抗が加わった場合には作動が反転する安全機構も備えているんです。
↑インテリアの質感は、もはや上級サルーンのレベルにある(左) 後席はワンタッチで倒せる6:4分割可倒式(中) パワーテールゲートは使い勝手バツグン(右)
■最安値はなんと29.8万円!
さて、こうして見ていくと、とても旧型という感じがしないアコードワゴンですが、もうかなりお安くなっています。冒頭でお話ししたとおり、程度にこだわらなければ50万円以下でも余裕で買えます。なにせ最安値の物件は29.8万円ですから(走行距離13.5万km、修復歴なし)。走行距離にこだわったとしても、100万円はしません。走行距離3.0万km、修復歴なしで69.8万円という物件もあります。新車時はどんなに安いグレードでも200万円オーバーですから、程度にこだわっても新車時価格の1/3程度で買えるわけです。
ステーションワゴン界にかつてのブームが来るかどうかはわかりませんが、少なくとも、ステーションワゴンは今が狙い目です。程度と価格のバランスを考えると、アコードワゴンは今が特においしいタイミングです。ちょうどいいホンダならぬ“ゆとりのホンダ”をお安く手に入れてみてはいかがでしょう。
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