NEXCO東日本とNEXCO中日本、NEXCO西日本、JB本四高速、日本道路交通情報センターは7月12日、お盆期間(8月8日~8月18日)の高速道路での渋滞予測をとりまとめた。それによると各高速道路下り線の渋滞ピークが8月10日(土)および11日(日)で、上り線は8月15日(木)が渋滞のピークになるとのこと。

渋滞予測の内容を具体的に見ると、まず下り線では8月10日(土)の午前6時頃をピークに中央道藤野PA付近で40km/約2時間の渋滞が発生し、関越道では同日7時頃をピークに高坂SA付近で30km/1時間の渋滞が発生。日本の大動脈である東名高速道路では、下り線は10日(土)の午前7時をピークに伊勢原バス停付近と音羽蒲郡IC付近で、それぞれ35km/1時間25分の渋滞が発生する見通しになっている。

翌11日(日)の午後5時には、今度は東名高速の上り線、大和トンネル付近で40km/1時間15分ほど渋滞する見込み。お盆期間後半の渋滞ピークとなるのは右表のとおり8月15日(木)だが、この日は比較的短めの渋滞が各地で頻発するとの予測で、上り線の長い渋滞が発生するのは15日を除く8月14日(水)~18日(日)だ。

問題は「そもそもこの予測ってどのくらい信ぴょう性があるの?」ということだが、交通ジャーナリスト・清水草一氏によると「NEXCOが発表している渋滞予測は8割ほどの確度で当たります。この情報を見ずにやみくもに大渋滞に飛び込むのは、わたしに言わせれば“大バカ”ですよ。せっかくかなり正確な予想を出してくれているのですから、ぜひ活用してほしいですね」とのこと。

快適なドライブのためにNEXCOが提唱していることのひとつが「渋滞ピーク時間帯の回避」。例えば、昨年8月17日(金)に中央道上り線の甲府昭和ICから高井戸ICまで利用した場合、出発時間が午後5時だと所用時間は約3時間35分もかかったが、昼過ぎの午後1時に甲府昭和ICを出発すれば、通常時と同じ約1時間30分の所要時間で済んだという。お盆休み前、そして自宅に帰る前は高速道路の「渋滞予測」を必ず確認し、スマートかつ安全に長距離移動をこなしたいものだ。

「ピーク時10㎞以上の渋滞回数」を示したグラフ。高速道路下り線の渋滞ピークは、やはり8月10~11日の週末になりそうだ

「ピーク時10㎞以上の渋滞回数」を示したグラフ。高速道路下り線の渋滞ピークは、やはり8月10~11日の週末になりそうだ

10km以上の渋滞が頻発するのが8月15日(木)。その前後の日も長めの渋滞が発生するとの予測

10km以上の渋滞が頻発するのが8月15日(木)。その前後の日も長めの渋滞が発生するとの予測