第37回:『ピューと吹く!ジャガーTHE MOVIE』 【映画の名車】
2008/10/14
スクリーンを飾ったあの名車、少ししか映らなかったけれど忘れがたい車…
そんな映画に登場した“気になる車”をカーセンサーnetで見つけよう!
そんな映画に登場した“気になる車”をカーセンサーnetで見つけよう!
■たて笛をこよなく愛する(でも吹けない)ジャガーさんが大暴れ!

(C) 2008「ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE」製作委員会
DVD『ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE』(発売中)2007年・日 監督:マッコイ斉藤 出演:要潤/大村学/小木博明/高橋真唯/なぎら健壱/カルーセル麻紀/板尾創路ほか 販売元:セブンドリーム・ドットコム ¥3,990 (税込)
気になるジャガー役には要潤が抜擢。イケメンすぎるジャガーさんながら、これがドンピシャのハマリ役。独特の低音ボイスで天然ボケを連発。完全アドリブで挑んだというステージシーンは抱腹絶倒必至、完璧に笑いの神様が降りてきている。その他、三太夫セガールが憑依したとしか思えないなぎら健壱、男として登場するカルーセル麻紀の怪演など、素晴らしいキャスティングに唸らされる。
ギターが大好きなミュージシャン志望の酒留清彦(大村学)は、ロックな生活を目指して、とあるバンドオーディションに参加。大勢のミュージシャンが集まる中、「お前ら全員オリジナリティがない!」と言い放つ、たえ笛を持った赤毛の男がいた。果たしてその男は笛をバチにしてアカペラで歌いだす…。やがて胡散臭い芸能事務所(ガリクソンプロダクション)に成り行きで籍を置くことになった清彦。だが「ギター科」に入ったつもりが、なぜか「ふえ科」に。教室の中で清彦を待っていた講師は、先日のバンドオーディションで出会った赤毛の男、ジャガージュン市(要潤)だった…。
細かいナンセンスギャグが次から次へと脈絡なく飛び出すので、爆笑爆笑また爆笑というわけにはいかない。したがって原作を未読な方は世界観に入り損ね、耐えられないほどの寒々しさを味わう危惧もある。だが、そこを乗り越えて画面の中にダイブできたなら、必ずやツボにはまるシーンやキャラと出会えるだろう。筆者の場合、それは小木博明(おぎやはぎ)演じる忍者のハマー。まったく韻を踏んでないぎこちないラップはもちろん、道ですれ違っただけで一目ぼれをした美鈴(西村理沙)を“ジャガーさんのジャガー”で併走しながらナンパする場面は抱腹絶倒だった。マッコイ斉藤監督曰く、ここはすべてアドリブ。そのあまりのグダグダぶりを見たジャガー役の要潤が必死に笑いをこらえているのがバッチリ映っている。
その他、影千代先輩(板尾創路)とのシークエンスも秀逸。テレビではお目にかかれない小木×板尾というコラボは、お笑いファン必見だ。昨今のマンガ実写化ブームとはいい意味でも悪い意味でも一線を画す世紀の迷作。「残念」と「がっかり」を前提に、ぜひとも鑑賞して頂きたい。
映画に登場する車たち
ジャガー Xタイプ(2006年型)
とある経緯で大金が入りそうになったジャガーさんが、ぜんぜん必要ないのに調子に乗って買った白い高級車が、2001年2月のジュネーブ・モーターショーでデビューしたジャガー Xタイプ(4ドアセダン)だ。ディーラーではボンネットに頬ずりをするほどジャガーが大好きなようで、いつでも(ハマーたちに命じて)ピカピカに磨き上げられている。そんなに大事にしていたにもかかわらず、カギを付けっぱなしにしていたことからあっさり盗まれて…。このXタイプは2Lクラスなら新車でも400万円前後と、M・ベンツCクラスやBMW3シリーズなどのライバル車と比べて比較的お手ごろな価格となっている。日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
第37回:『ピューと吹く!ジャガーTHE MOVIE』 【映画の名車】/旬ネタ
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