【第40回 2019-2020 日本カー・オブ・ザ・イヤー】トヨタ RAV4が受賞! 最高得点を獲得し今年の1台に決定!
カテゴリー: レース&イベント
タグ: トヨタ / RAV4 / 日本カー・オブ・ザ・イヤー / 自動車関連のイベント / 高橋満
2019/12/06
快適な走りと使い勝手が評価され、28人の選考委員が最高得点の10点を投票
日本市場で販売されている乗用車の中から年間を通じて最も優秀なモデルを表彰する日本カー・オブ・ザ・イヤー。
第40回 2019-2020 日本カー・オブ・ザ・イヤーは2019年10月31日に35台のノミネート車が発表されたのち、自動車評論家、ジャーナリスト等の有識者からなる選考委員によって、11月7日に最終選考会に進む上位10台の「10ベストカー」が選出された。
そして10ベストカーの中から選考委員の投票により、トヨタ RAV4が436点を獲得して【第40回 2019-2020 日本カー・オブ・ザ・イヤー】を受賞した。
国内市場で待望の復活を遂げた
トヨタ RAV4
グローバルでは2013年に4代目が登場。しかしこのモデルは日本で発売とならず、3代目が継続販売され、2016年に販売終了となった。約3年に渡って日本にはRAV4がなくなったため、新型は待望の登場だった。
パワートレーンは2Lガソリンと2.5Lハイブリッド。ガソリン、ハイブリッドともにXグレードには2WDと4WDが用意される。
4WDシステムは、グレードにより異なる3種類が用意された。
世界初となる新4WDシステムの「ダイナミックトルクベクタリングAWD」は、前後のトルク配分に加えて後輪のトルクを左右独立で制御。コーナリング時の安定性を高めるトルクベクタリング機構や、四輪駆動が不要な時に前後で動力伝達を切断するディスコネクト機構を採用した。(Adventure、G“Z package”に標準準備)
「ダイナミックトルクコントロール4WD」は前輪駆動状態と四輪駆動状態を自動的に制御し、最適なトルクを後輪に配分する。(G、X(4WD)に標準装備)
「E-Four」は後輪に駆動用モーターを設置し、加速時や滑りやすい路面でスムーズに4WD状態へ切り替えるシステム。
(ハイブリッドE-Four車に標準装備)
先進安全装備は最新のToyota Safety Senseが全グレード標準装備となっている。
新車価格はガソリン車が265万6500~341万円、ハイブリッドが326万1500~388万8500円と、比較的手が届きやすいのも特徴だ。
RAV4はどこが評価されたのか?
【第40回 2019-2020 日本カー・オブ・ザ・イヤー】を受賞したトヨタ RAV4。実行委員会は授賞理由を以下のように発表した。
日本市場に復活したグローバルカーのトヨタ RAV4は、新時代のSUVとしてあらゆるニーズに高いレベルで対応した。
3種類の4WDシステムなどのパワートレーンと最新のプラットフォームの組み合わせによる走りは、快適性、楽しさともに秀逸。またラゲージスペースは広く、使い勝手も良好。
さらに、DCM(専用通信機)を全車標準装備とした上でリーズナブルな価格設定としたことも高く評価した。
授賞式でのコメント
【RAV4のチーフエンジニア 佐伯禎一氏】
10ベストカーにはカローラ/カローラセダンも選ばれ、ひとつのメーカーの車が競い合う。これは大変きついことで、でもこれこそが各車が競い合っていい車を作りあうという現在のトヨタの姿だと思います。
4月にRAV4を出してから、多くの方にいろいろな言葉をいただきました。
いいアドバイスもいただいたし、辛口コメントもあります。
今回賞をいただき、RAV4の善し悪しだけでなく、「トヨタ、もっと頑張れよ」という皆様からの思いを感じました。
40回の記念すべきタイミングでRAV4が賞をいただいて、RAV4だけでなく、トヨタだけでなく、ものづくりをする我々がもっといい車を作るために頑張っていこうと感じました。
日本の自動車業界はこれからもがんばっていきます!
RAV4に10点を投票した主な選考委員のコメント
(いずれも日本カー・オブ・ザ・イヤー公式HPより)
【モータージャーナリスト 飯田裕子氏】
オンロード/オフロードの垣根を取り払ったSUVやクロスオーバーモデルは他にもある。RAV4で改めてトヨタのハイブリッドの成熟ぶりを実感。
さらにFFでも良いけれど、今回は4WDを含めて高評価させていただいた。RAV4の舗装路、雪、ラフロードの万能ぶりは万人に優しい。
とりわけ4WDはそれぞれのパワートレーンに適した4WDを開発するほどこだわり、でも少しも泥臭くないし、泥を嫌ってもいない。そんなムードがデザインや走りからも感じられる使い勝手のいいSUV。
日本の道路でも世界でも愛されそうな万能性を比較的手頃な価格で手に入れられるまさに日本車ならではの良さが詰まっていると思う。FFでも良いけれど……。
【モータージャーナリスト 五味康隆氏】
多様性が魅力のSUVのなかでも、特性が異なる複数の4輪駆動システムと動力源さらにはデザインを備えて、使用環境や好みに応じた選択の幅を持たせてきたこと。
そして優れた走行性能や上質な日常走行性能まで備えていることを評価しました。
【フリーランス・ライター/エディター 塩見 智氏】
RAV4は大胆で若々しいスタイリングが第一印象でインパクトを感じさせただけでなく、時間がたっても見飽きず魅力的。
随所に八角形のモチーフが取り入れられた内装には遊び心が感じられ、使い勝手もよい。
ガソリン車が採用するダイナミックトルクベクタリングAWDも、ハイブリッド車が採用する、新たに前後輪トルク配分が100:0~20:80で可変となったE-Fourも、それぞれに旋回性能とトラクション性能の両立が図られ、低ミュー路で安心感が高く、走らせて楽しい。
悪路での挙動も頼もしい。日本のみならず世界中で人気があるのも納得。
令和初は国産メーカーのトヨタが獲得!
なお、第2位は328点でマツダ MAZDA3、第3位は290点でBMW 3シリーズセダンだった。
前回の第39回、前々回の第38回はボルボがそれぞれ『XC40』『XC60』で2冠に輝き、国産車の受賞は第37回のスバル『インプレッサスポーツ/G4』以来、3年ぶりだ。
またトヨタ社としては、第30回 2009-2010 日本カー・オブ・ザ・イヤーでプリウスが受賞して以来、実に10年ぶりの快挙となる。
自動車ライター
高橋満(BRIDGE MAN)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、 音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、 心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。 愛車はフィアット500C by DIESEL
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