▲「メディア対抗 タミヤRC ロードスター1 時間耐久レース」に向け、かえひろみちゃんがRCカーを制作!▲「メディア対抗 タミヤRC ロードスター1 時間耐久レース」に向け、かえひろみちゃんがRCカーを制作!

タミヤ RCロードスター 1時間耐久レースに向けて……

こんにちは、編集部の井上です。先日開催された「メディア対抗ロードスター 4時間耐久レース」ですが、その前哨戦がひっそりと(?)開催されていることをご存じでしょうか。


この本レースの予選のコースイン順を競うため3年前から開催されている前哨戦が「メディア対抗 タミヤRC ロードスター 1時間耐久レース」。そう、ラジコンのロードスターでの耐久レースです。

今年は、このRCカー耐久レースにタレントのかえひろみちゃんも参戦! カーセンサーチームの助っ人としてコントローラーを握ってもらいました。

で、レースの模様は、2018年9月20日発売のカーセンサー11月号「#かえセンサー」にてご報告しているのですが(全国コンビニ・書店にて税込100円で発売中!買ってね!!)、この記事では、そのレーシングカーができるまでを簡単に紹介します。

実はかえちゃんが、RCカーを作っているタミヤさん本社で制作してきたんです!(かえちゃん個人にお願いしたところ「不器用なので絶対ヤバイものが出来上がる……。いつもお世話になっているタミヤさんにヘルプを求めてもいいですか?」ということで実現したのはここだけの話……)

▲わざわざオレンジのカーセンサーTシャツを着て、タミヤ本社に乗り込んでくれたかえひろみちゃん。朝からやる気満々です ▲わざわざオレンジのカーセンサーTシャツを着て、タミヤ本社に乗り込んでくれたかえひろみちゃん。朝からやる気満々です

①デザインを決める

まずはデザインを決めます。

頭の中にあるまま進めてもいいのですが、必要な画材や道具を揃えるためにも事前に案を起こしておいた方がGood。今回は、かえひろみ画伯がゼロから考えてくれました!

▲こちらが、かえひろみ画伯のデザイン案(深くは言いませんが、レギュレーションが古かったのでそこだけ大人の事情で新しくデザインしなおすことになりました) ▲こちらが、かえひろみ画伯のデザイン案(深くは言いませんが、レギュレーションが古かったのでそこだけ大人の事情で新しくデザインしなおすことになりました)

②必要な道具を揃える

制作に必要な道具を用意します。

今回はタミヤさん本社のショップで、塗料とマスキングテープを購入。その他の道具はかえちゃんのコn……じゃなくてタミヤさんのご厚意で貸していただけることに。使ったものはすべて最後にご紹介しますので、金額など参考にしてください!

▲タミヤさんの本社ビルには、公式ショップがあり、グッズや塗料を購入することができます。お買いものの段階からテンション高めのかえちゃん ▲タミヤさんの本社ビルには、公式ショップがあり、グッズや塗料を購入することができます。お買いものの段階からテンション高めのかえちゃん
▲こちらが購入品(記事下部に詳細あります) ▲こちらが購入品(記事下部に詳細あります)

③ボディをカット

さぁ、いよいよ制作です! 大会用に支給された現行型ロードスターの専用ボディをペイントしていきます。

RCカーの専用ボディは「ポリカーボネート」という材料でできている透明なもの。これを好きなように加工して、「自分だけの1台」を作ることができるんです。

▲かえちゃんいわく「RCカーの師匠」だというタミヤの前住さんにサポートしてもらいました! 前住さんは、TRF(タミヤ・レーシング・ファクトリー)メンバーとしても、国内外のレースやイベントで活動されています ▲かえちゃんいわく「RCカーの師匠」だというタミヤの前住さんにサポートしてもらいました! 前住さんは、TRF(タミヤ・レーシング・ファクトリー)メンバーとしても、国内外のレースやイベントで活動されています
▲既定のラインにそってボディをカット ▲既定のラインにそってボディをカット
▲曲線部分を切りやすいように、刃がカーブしている専用のハサミ!(記事下部に詳細あります) ▲曲線部分を切りやすいように、刃がカーブしている専用のハサミ!(記事下部に詳細あります)

④透明に残したい部分をマスキング

カーセンサー号は透明なボディの「内側」を塗って色を付けていきます。その際、色を付けたくない場所をシールで覆って作業することで、境目をハッキリとキレイに塗り分けることができるんです。

今回は幌(屋根)がオレンジ、ボディが白、窓がスモークというデザインなので、窓・幌にそれぞれマスキングテープを貼り、ボディの塗装からはじめます。塗り進める順番は、場所や色により判断が必要なのですが、今回は1日で仕上げなければいけないことを前提に、ボディ(白)→幌(オレンジ)→窓(スモーク)という順番に。

▲右からボディ用の白、幌用のオレンジ、窓用のスモーク ▲右からボディ用の白、幌用のオレンジ、窓用のスモーク
▲窓など、専用ボディに既定のラインがとられているパーツ部分は、切り取り線の付いた付属のマスキングテープが用意されています。ただ、これをキレイにカッティングするのもなかなか神経を使う作業です ▲窓など、専用ボディに既定のラインがとられているパーツ部分は、切り取り線の付いた付属のマスキングテープが用意されています。ただ、これをキレイにカッティングするのもなかなか神経を使う作業です
▲「窓、貼れましたっ!」 ▲「窓、貼れましたっ!」
▲重ねて、幌の部分ペタペタ。「この作業で全部決まっちゃうからね」と前住さんにプレッシャーをかけられ、いつになく真剣に作業するかえちゃん ▲重ねて、幌の部分ペタペタ。「この作業で全部決まっちゃうからね」と前住さんにプレッシャーをかけられ、いつになく真剣に作業するかえちゃん

⑤スプレーして乾かして……の繰り返し

ここからやっと、スプレーを吹きかけていきます!

ちなみに、一度塗っただけで完了とはいきません。塗って乾かしたらさらに重ねて塗って……を繰り返し、理想の色に近づけます。

▲記念すべき初回の塗りに臨むかえちゃん。「いきますよー!」 ▲記念すべき初回の塗りに臨むかえちゃん。「いきますよー!」
▲プシュー!!!! ▲プシュー!!!!
▲1回塗りでこんな感じです。完璧な「白」ボディにはまだまだ…… ▲1回塗りでこんな感じです。完璧な「白」ボディにはまだまだ……
▲お料理番組のようですが……こちらは、その後5度塗りを終えたボディ。マットな白になりました。マスキングテープを剥がします。「この瞬間が一番気持ちいですよね~!」と、かえちゃん ▲お料理番組のようですが……こちらは、その後5度塗りを終えたボディ。マットな白になりました。マスキングテープを剥がします。「この瞬間が一番気持ちいですよね~!」と、かえちゃん
▲「よかった! はみ出したり、にじんだりしてない!」大成功です! ▲「よかった! はみ出したり、にじんだりしてない!」大成功です!
▲さらに、幌も塗っていきます。もちろん、この部分も重ね塗り。塗装って、いちばん手間と時間がかかる作業なんです ▲さらに、幌も塗っていきます。もちろん、この部分も重ね塗り。塗装って、いちばん手間と時間がかかる作業なんです
▲「日が暮れる前に完成させなきゃ!」とセルフ乾燥機にかけるかえちゃん ▲「日が暮れる前に完成させなきゃ!」とセルフ乾燥機にかけるかえちゃん
▲幌も同様に5度塗りしたら、スモーク! 「私、これが一番苦手なんです(泣)」と自信なさげでしたが、前住さんにコツを教わり、いざ挑戦。ダマや液だれが起こらないように、一定の力で噴射させているところにボディを持って行ってかけるのが良いとのこと ▲幌も同様に5度塗りしたら、スモーク! 「私、これが一番苦手なんです(泣)」と自信なさげでしたが、前住さんにコツを教わり、いざ挑戦。ダマや液だれが起こらないように、一定の力で噴射させているところにボディを持って行ってかけるのが良いとのこと

⑥ステッカー作り

今回はボディを乾かしている合間に、ステッカーを作っておきました。付属のものはきれいにカットして、オリジナルのものは専用の用紙にプリントしてカット。

▲こちらが現行型ロードスターの付属ステッカー。かなりリアルなので、これだけでも十分かっこいいんですよ。カッターで切りながら「こういうの、性格でますよね~(苦笑)」と、かえちゃん ▲こちらが現行型ロードスターの付属ステッカー。かなりリアルなので、これだけでも十分かっこいいんですよ。カッターで切りながら「こういうの、性格でますよね~(苦笑)」と、かえちゃん
▲かえちゃんのデザイン画にあった「カーセンサー」ロゴもステッカーで表現します ▲かえちゃんのデザイン画にあった「カーセンサー」ロゴもステッカーで表現します

⑦マウント用穴開け

塗装が仕上がった段階で、ボディにマウント用の穴を開けます。タイヤやモーターなどの機械部分とボディを接続するための穴です。

▲既定の場所に穴を開けます ▲既定の場所に穴を開けます

そんなこんなで……

(ほぼ)完成~!!!!!

Photo:稲葉真

【使った道具(参考価格は全て税抜)】
■塗料 ※ポリカーボネート用スプレー
・PS1  ホワイト(600円)
・PS62 ピュアーオレンジ(600円)
・PS31 スモーク(600円)

■マスキングテープ
・タミヤマスキングテープ 18mm幅(350円)
・曲線用マスキングテープ 3mm幅(460円)

■ロゴ、ライン用カッティングシート
・一般的な看板用カッティングシート(800円程度)

■工具※お借りした品物です
・クラフトバサミ(型番74124/1800円)
・曲線バサミ(型番74005/1400円)
・デザインナイフ(型番74020/900円)
・RCボディリーマー(型番42260/2300円)

朝10時にスタートした作業ですが、気づけば15時に……。この日はタイムオーバーということで、ステッカー貼りはかえちゃんの宿題になりました。でも、デザインしたご本人も満足の仕上がり!

実際の車も「乗る」「操る」だけが楽しみではありませんが、RCカーも同様に、デコレーション・カスタムで「自分の1台」を作りあげる時間を含め、カーライフなんですね。手間をかければかけるほど愛情が湧きますし、競技も楽しめます。

カーセンサーチームも、このまま気合十分に、「タミヤ RCロードスター 1時間耐久レース」に臨んだわけですが……。

はたしてどんなマシンに仕上がったのか、そして肝心のレース結果は??

9月20日発売のカーセンサーにて(笑)。ぜひ「#かえセンサー」をご覧ください!

text/編集部 井上恵利
photo/稲葉真

――Information――

■かえひろみイメージ DVD&Blu-ray「かえさない」(笑夢)発売決定!
・発売日:2018年9月25日
・価格:Blu-ray 4800円(税別)/DVD 3800円(税別)
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