鈴鹿、もてぎなどのサーキットを運営するモビリティランドが日立オートモティブシステムズとネーミングライツパートナー契約を締結した。3月1日より、鈴鹿サーキットの国際レーシングコース内「シケイン」(Turn16・17)の名称が「日立オートモティブシステムズシケイン」となった。

名前の由来となる日立オートモティブシステムズは、日立製作所の自動車部門の分社化により設立された会社だ。エンジン機器や制御機器など自動車部品を数多く製造していて、自動車と密接な関わりを持つ。今回、シケイン周りには「HITACHI」の看板が新たに設置され装いを新たにした。

このシケインはアラン・プロストとアイルトン・セナの名勝負など、F1をはじめとして多くのドラマを生み出してきたポイントだ。と同時に、数多くの改良が加えられてきた国際レーシングコースの中でも、1983年に最終コーナーに設置されて以来、最も多くの手が加えられてきた箇所でもある。

1991年に奥に30m移動するまでは選択式のシケインで、中央の三角州状のグリーンゾーンにカシオが広告を設置していたため、「カシオトライアングル」と呼ばれていた時代も。

今後は「HITACHI」の看板の前で様々なドラマが生まれていくこととなる。

プロストとセナの名勝負など、多くのドラマを生んで来たシケイン。今シーズンより「日立オートモティブシステムズシケイン」となる

プロストとセナの名勝負など、多くのドラマを生んで来たシケイン。今シーズンより「日立オートモティブシステムズシケイン」となる

ネーミングライツ契約を結んだ、日立オートモティブシステムズの佐藤取締役社長兼COO(左)と、モビリティランドの曽田取締役社長

ネーミングライツ契約を結んだ、日立オートモティブシステムズの佐藤取締役社長兼COO(左)と、モビリティランドの曽田取締役社長

鈴鹿サーキットは立体交差を挟んで右回りと左回りが入れ替わる、世界的にも珍しい8の字型のレイアウト。F1ドライバーなどの間でも評価が高い

鈴鹿サーキットは立体交差を挟んで右回りと左回りが入れ替わる、世界的にも珍しい8の字型のレイアウト。F1ドライバーなどの間でも評価が高い