2014年、モータースポーツは変革の年を迎える。その幕開けとなるモータースポーツファン感謝デーが3月1~2日、鈴鹿サーキットで開催された。2日間で約3万8千人のモータースポーツファンが来場し、サーキットに集結した2輪&4輪のマシンに魅了された。

今年、4輪のレースは、F1のエンジン変更だけでなく、国内最高峰カテゴリーであるスーパーフォーミュラ、SUPER GT(GT500クラス)のカテゴリーでも新しいレギュレーションでのレースとなる。イベント当日、スーパーフォーミュラは全チームのマシン揃ってのシェイクダウンテストが行われ、SUPER GTは国内3メーカーのニューマシンが披露された。

来年のホンダF1復活が楽しみになるイベントも開催された。ホンダのF1参戦50周年記念イベント「Honda F1参戦50周年~伝説の始まり~」では、1965年にF1初優勝を飾ったRA272が登場。昨年スーパーフォーミュラで優勝した山本尚貴選手によるドライブ走行が行われ、往年の12気筒エンジンのサウンドをサーキットに響かせた。

これらの他にも、今年から開催されるN-ONEのワンメイクレース「N-ONE OWNER'S CUP」のデモレース、世界最高峰の2輪レースMoto GPのデモランなどの様々なイベントが開催された。

最も場内が沸いたのが、現在チーム監督も務める星野一義、中嶋悟両氏によるバトルだ。昨年のスーパーフォーミュラで活躍していたマシンSF13で繰り広げられたテール・トゥ・ノーズに、小さな子供たちから両氏と同世代の大人まで、3世代にわたる多くのファンが熱い声援をスタンドから送っていた。

ニューマシンの登場で、今年のレースはますます楽しみなものになった。鈴鹿サーキットでの開幕戦は、4月20日に開催される鈴鹿2&4レース。スーパーフォーミュラの第1戦となるこの日が今から待ち遠しい。

1995年のル・マン優勝車、2000年にJGTCを制したカストロール無限NSX、そして今年SUPER GTを戦うNSX CONCEPT-GTのデモランが実現

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イベント当日にシェイクダウンした2014年スーパーフォーミュラのニューマシン。昨年とは違うサウンドとスピード感でファンを魅了した

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1965年にホンダF1初優勝を飾ったRA272。初のF1マシンに乗った山本選手は、「本当に感動した。もっと乗っていたかった」と感激のコメント

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星野一義・中嶋悟両監督の対決が今年も実現。爆笑のトークショーやSF13での熱いバトルに会場は大いに盛り上がった

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