JB本四高速は、神戸市と淡路島を結ぶ明石海峡大橋を巡る「明石海峡大橋ブリッジワールド」を4月3日(木)~11月30日(日)まで開催する。現在、4月分の参加者をネットまたはFAXで募集中(先着順)。中学生以上が対象で、参加料金は3000円だ。

明石海峡大橋は長さ3911m、中央士間1991mの、世界最長の吊り橋。主塔の高さは298.3mで、これは東京スカイツリー(634m)、東京タワー(332.6m)、あべのハルカス(330m、今春開業予定)に次ぐ高さの構造物となっている。

2005年より開催されている橋梁体験イベントである明石海峡大橋ブリッジワールドは、神戸側にある「橋の科学館」で説明を受けた後、神戸側の主塔まで管理用通路を歩き、エレベーターで海上約300mの塔頂へ上がるというもの。大迫力のパノラマ景色や、格子状の管理路から下を航行する船を眺めることができる。

明石海峡大橋は通常、同じく神戸淡路鳴門道の一部である大鳴門橋ともども、徒歩や自転車での通行はできない。兵庫県は歩行者や自転車の専用道を整備する構想を示したことがあるが、実現は難しそうだ。他の本四連絡橋では、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ「しまなみ海道」は歩行者や自転車の通行が可能。岡山県と香川県を結ぶ瀬戸大橋は通行不可だ。

高速道路が走る橋としては、東京のレインボーブリッジが徒歩での通過が可能(自転車は不可)。横浜ベイブリッジもかつては「スカイウォーク」という歩行路があったが、2010年に閉鎖されている。海峡を通過する道としては、山口県-福岡県間の関門海峡に、歩行者・自転車の専用道路が存在する。

普段は乗り物に乗って通り過ぎてしまうが、こういった機会に景色を楽しむのはもちろん、構造物としての“橋”を歩きながらじっくり観察してみると新たな橋の魅力に気づくかも!?

「橋の科学館」ではツアーの概要説明を受けた後、明石海峡大橋の技術について建設に従事した技術者たちによって説明される

「橋の科学館」ではツアーの概要説明を受けた後、明石海峡大橋の技術について建設に従事した技術者たちによって説明される

神戸側から淡路島方面に、海上約50mにある管理路を約1km歩行。橋桁の中にあり、格子状の道を歩く。ちょっと怖いかも!?

神戸側から淡路島方面に、海上約50mにある管理路を約1km歩行。橋桁の中にあり、格子状の道を歩く。ちょっと怖いかも!?

塔頂まではエレベータを使い、約2分で到着。天気が良ければ大阪の町や関西空港なども見渡せる。最後は認定証も贈られる

塔頂まではエレベータを使い、約2分で到着。天気が良ければ大阪の町や関西空港なども見渡せる。最後は認定証も贈られる