中日本高速道路株式会社(NEXCO中日本)名古屋支社が主催する「新聞紙で作る高速道路“橋”コンテスト」が今年も開催される。

今回で第8回となる同コンテストは、新聞紙と接着剤だけで「橋」を作り、そのデザインや強さを競い合うというもの。「新聞紙の強度なんて大したことないでしょ?」と思うかもしれないが、実はたった100gの新聞紙でも、50kgを超える重さに耐える橋が作れるのだ。

競技部門は個人戦と団体戦に分かれており、個人戦は「無差別級」と「10cm以下級」のほか、1kgの重りに耐える橋をいかに軽く作るかを競い合う「軽量」、与えられたテーマに沿ったデザインを競い合う「製作テーマ」の4部門。

ちなみに昨年行われた第7回大会では、10cm以下級の最優秀チームは積載荷重71.0kgを達成し、無差別級の最優秀チームはなんと84.0kg超の積載量を達成! 新聞紙なのに! 

歴代最優秀チームのデータを見ると、第1回大会の無差別級優勝チームの積載荷重はわずか11.5kg。そこから回を重ねるにつれて数字が増えていき、昨年大会ではついに84.0kg超という大記録が出たわけだ。車の製造開発に関するテクノロジーの進歩同様、新聞紙で作る橋のテクノロジーも年々進歩しているのである。

作品受付期間は2013年8月23日(金)~9月6日(金)で、各部門の入賞者には豪華副賞(団体戦優勝の場合で10万円相当など)が進呈される。また、参加賞として応募全作品に図書券(1500円分)が進呈される。

もちろん知識のない素人が適当に作ったところでどうにかなる類のコンテストではないが、こういった構造設計に関して腕に覚えがある人は、ぜひチャレンジしてみては? 応募要項や大会レギュレーションなどの詳細はNEXCO中日本WEBサイトにて確認を。

昨年開催された第7回大会のデザイン部門(一般)最優秀作品「スマイルファイターブリッジ」。有名アスリートの笑顔がコラージュされている

昨年開催された第7回大会のデザイン部門(一般)最優秀作品「スマイルファイターブリッジ」。有名アスリートの笑顔がコラージュされている

こちらも同じくデザイン部門(一般)の優秀作品「リングブリッジ」。よく見ると、細かいところまで本当に丁寧に作りこまれている

こちらも同じくデザイン部門(一般)の優秀作品「リングブリッジ」。よく見ると、細かいところまで本当に丁寧に作りこまれている

「第7回 新聞紙で作る高速道路“橋”コンテスト」の決勝大会の模様。全国から集まった理系男子(?)の猛者たちが真剣な顔で作業している

「第7回 新聞紙で作る高速道路“橋”コンテスト」の決勝大会の模様。全国から集まった理系男子(?)の猛者たちが真剣な顔で作業している