コンパクトなボディに2L水平対向エンジンを搭載したFRスポーツ、トヨタ86/スバルBRZには、日本はもちろん、世界中に熱狂的なファンが多数いる。そんな中、トヨタ自動車は86のグローバルサイト「FACTORY TUNE 86」をオープンさせた。

このサイトでは86(日本を含むアジア諸国)、FR-S(US版86)、GT 86(EU版86)オーナーはもちろん、いつか86に乗りたいと思っている人たちにも役立つ様々な情報が用意される。グローバルサイトなので記事は英語で掲載されるが、ファンにとっては見ているだけでワクワクするものになるに違いない。

さらにトヨタは「FACTORY TUNE 86」オープンに合わせ、86のグローバル・プロモーション・ムービーを制作、現在「FACTORY TUNE 86」上で公開されている。内容はライン(富士重工業群馬製作所)で86が製造される過程を中心に構成され、完成した86は一切登場しない。しかし、映像からはスポーツカーが生まれる期待と86ならではのスピード感が伝わってくる。

プロモーション・ムービーの音楽「Final Frontier」は映画「マトリックス」シリーズのサウンド・トラックを手掛けたJuno Reactorの手によるもの。

来日中だったJuno Reactorの中心人物、ベン・ワトキンスは「86はルックスが美しいしサウンドもいいね。制作しているうちに僕自身も黒い86が欲しくなったよ。これまでも映画『フェリスはある朝突然に』や『マトリックス・リローデッド』で車が疾走するシーンの音楽を作ってきたけれど、いつも意識するのは楽曲のBPM(スピード)。曲が速すぎても逆に車のスピード感がなくなってしまうからね。『Final Frontier』を聴きながら86を運転すると最高に気持ちいいはずだよ」と語ってくれた。

86のプロモーション・ムービーは8月4日に富士スピードウェイで行われたイベント「Fuji 86 Style with BRZ 2013」でも大量にオンエアされたので目や耳にした人も多いだろう。会場でじっくり見ることができなかった人、そしてまだ見ていない人は「FACTORY TUNE 86」をぜひチェックしてほしい。

「FACTORY TUNE 86」のヴィジュアルデザインは「AKIRA」「魔女の宅急便」などの映像作品を手掛けた映像作家の森本晃司氏が担当

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サウンドを手掛けたJuno ReactorにはLUNA SEA/X JAPANのギタリストであるSUGIZO氏が正式メンバーとして参加している

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