鈴鹿サーキットを運営するモビリティランドは3月2日、F1世界選手権のオーガナイザーであるFOWC(Formula One World Championship Limited)との間で、2014年から2018年まで5年間のF1日本グランプリ開催契約を結んだことを発表した。

鈴鹿サーキットで日本グランプリが初開催されたのは1987年のこと。これまで、セナvsプロストやハッキネンvsシューマッハの熾烈なバトル、そして中嶋悟に始まり昨年の日本グランプリで3位表彰台を獲得した小林可夢偉まで数多くの日本人ドライバーの挑戦など、鈴鹿サーキットはF1史に刻まれる数々のドラマを作ってきた。

今回、さらなる5年の契約に至ったことに対し、FOWCのバーニー・エクレストン代表は「鈴鹿はF1にとって特別な場所。継続は我々にとって良いニュースだ。未来のF1のために子どものファンを増やそうとするモビリティランドの努力を、我々は高く評価している」とコメントした。

この発表が行われた「2013モータースポーツファン感謝デー」では、過去の日本グランプリで活躍したマシンも姿を見せた。革新的なデザインで後のF1に大きな影響を与えたティレル019(1990年)、1500馬力ものパワーを誇るターボエンジンを搭載したウィリアムズFW11(1986年)、そしてシリーズ全16戦中10勝を記録する圧倒的な強さを見せたマクラーレンMP4/5(1989年)が走行し、会場に集まったファンを魅了した。

10月10日から13日に行われる今年の日本グランプリでは現役最高峰のレーシングマシン&ドライバーのバトルが楽しめるだけでなく、ゲルハルト・ベルガーが来日し鈴鹿2勝目を飾ったマシンであるマクラーレンMP4/6のデモ走行も行う予定。現役の熱烈なF1ファンも、少しF1から離れてしまった人も、そして、まだ実際にF1を生で見たことのない人も、今年は鈴鹿サーキットでF1世界選手権の大迫力を体感してほしい。

「モータースポーツファン感謝デー」では、中嶋悟氏の運転するティレル019と星野一義氏の運転するウィリアムズFW11がバトルを展開

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F1史に輝かしい記録を残したマクラーレンMP4/5。最強のホンダエンジンを搭載したマシンに佐藤琢磨選手が乗り込みコースを疾走

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