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退職した団塊世代にキャンピングカーが人気だそう。民主党政権での高速道路割引や震災の影響などで車中泊が注目を集めたことも相まって様々なメディアで取り上げられている。

「キャンピングカー白書 2012年」(2012年9月3日発表/一般社団法人 日本RV協会)によると、
1.ユーザーの世代は、60歳代がトップに立ち、40歳代から70歳代だけで全体の92.3%を占める
2.キャンピングカーでの旅行のメンバーは“夫婦2人”がトップ
3.ペット連れの旅行に最適との回答が増加をみせ購入動機の2番手に
4.ユーザーの世帯年収は、400万円未満がトップ
といった特徴が見られるとのこと。

そんなデータを裏付けてくれたのが2月8日~11日まで、幕張メッセで開催された『ジャパンキャンピングカーショー2013』だ。アジア最大規模で、約270台ものキャンピングカーが展示されていた。

実際に足を運んで見ると、やはり多いのは団塊世代。ご夫婦2人やお孫さん連れで来場している人が目立つ。ここで目をひかれたのはチェックの本格さ加減。本気の購入を考えた質問がビシビシ飛び交っていた。

そんな中、意外と若い世代も来場している事に気付く。30代半ばくらいのお父さんとお母さん、小さなお子さんといった組み合わせが多いようだ。車内でくつろいで食事もできるし、車中泊もOK。小さい子どもとのおでかけは結構大変だけどそこでキャンピングカーがあれば楽しく、そして比較的ラクに出かけられるという意見が聞かれた。

驚いたのがペットの多さ。しかも多頭飼いオーナー。確かにキャンピングカーだと、愛犬の移動によるストレスが少なそう。ちなみに、軽キャンパー専門店の「オートワン」では、“愛犬くん”なる車を展示。大人2人とペット2匹が寝られるスペースやゲージが収納できる床下スペース、温度センサー付き吸排気ベンチレーターで車内換気を行う機能など、ペットと一緒に快適なドライブができそうな装備を備えていた。ちなみに、こちらは188万円~。印象よりも手ごろな価格ではないだろうか?

キャンピングカーといえば、とても高価な印象があるが、実際は200万円台から購入できる。300万円台なら小さなテーブルとソファータイプのイスがついていたりする。500万円も出せば、トイレや調理器具付、1000万円を超えると、シャワーやベッドもついた石原軍団のロケ車みたいなキャンピングカーも視野に入る。

今年目立ったのは、2012年夏にフルモデルチェンジした日産「キャラバン」のキャンピングカー仕様や、車中泊がしやすいハイルーフ仕様のキャンピングカー。そして、太陽光パネルを搭載したキャンピングカー、太陽光発電だけで、車内の調理機器や電装品を動かせるものもあった。

東京での開催は終了してしまったが、来る2月23日~24日、「ポートメッセなごや」で『名古屋キャンピングカーフェア2013 Spring』が開催される。東海地区最大規模の100台以上が展示、ダッチオーブン料理試食会などのイベントも行われるとか。キャンピングカーやアウトドアに興味がある人は、足を運んでみるといいかもしれない。

最後に、大事なこと。キャンピングカーは、実際に車内に乗って見学できるものが多いのだが、ほとんどは土足厳禁。脱ぎ履きがしやすい靴を履いていくと、ストレスなく見学できるだろう。

もっともユニークだったのが和室。しかも、真ん中には掘りごたつが収納されている。しかしアウトドアとの親和性は、正直微妙な気も…

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なんとプリウスPHVのキャンピングカー仕様。確かに外部電源を十分に使えるし、意外と向いているのかもしれない

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車内とは思えない洒落たインテリア。学生向けワンルームマンションのキッチンよりも断然キレイで素敵な感じだ

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キャラバンNV350ワイドベースのキャンパー。2012年夏にフルモデルチェンジした最新モデルで注目度も高い

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