2010メディア対抗マツダロードスター4時間耐久レース|日刊カーセンサー

■prologue 2010.09.04 Sat. -今年は何が起こる?-

毎年恒例となる、マツダ主催のメディア対抗ロードスター4時間耐久レースが9月4日(土)、今年も筑波サーキットで行われた。この日のためだけに用意されたレース仕様のロードスターに、それぞれのメディアにかかわるジャーナリストや編集者自らがドライバーとして参加。初代ロードスター(NA)が発売された年から毎年1回のペースで開催され、今年で21回目を数える。
※メディア対抗ロードスター4時間耐久レースの概要はこちらからご覧いただけます

参戦車両はロードスターのワンメイクでスペックはイーブンだが、単純にドライバーの技量だけでなく、タイヤの摩耗具合や空気圧、それに伴う燃費、ドライバー交代や給油のタイミングなどが勝負を左右する要素になる。

また、今年はこの猛暑の影響で、9月に入っているにもかかわらず少しも和らぐことのない凄まじい暑さも難敵。サーキットのコース上は路面の照り返しもあり、37度以上を記録するなどもはや“酷暑”といえるレベルに達している。

それでは今回参戦したチームをご紹介する。

カーセンサーチームは、オークションビジネスによる事業者間取引を支援しているオークネットとの混成チームで、姉妹誌であるEDGEはGTドライバーとして活躍している阿部 翼選手を助っ人ドライバーに迎えての出場となった。

  • 2010メディア対抗マツダロードスター4時間耐久レース カーセンサーwithオークネットチーム|日刊カーセンサー ↑カーセンサーwithオークネットチームのドライバー面々。緊張気味にインタビューに答えているのは編集長・後藤
  • 2010メディア対抗マツダロードスター4時間耐久レース TEAM EDGE|日刊カーセンサー ↑こちらはTEAM EDGEのメンバー。マイクを向けられているのは助っ人ドライバーの阿部選手。やはりレーシングスーツがよく似合う
  • 2010メディア対抗マツダロードスター4時間耐久レース チームミーティング|日刊カーセンサー ↑カーセンサー&EDGE両チーム合わせた決勝前の全体ミーティング。安全第一、でも一つでも上の順位に…結束を固める

■episode #1 16:00-16:40 第1走者 -最下位から多難のスタート-

いよいよ決勝がスタート。旧ル・マン方式のスタートだが、第1走者の編集長・後藤はダッシュに失敗し、22台中22位(=最下位)でマイペースに走り出した。一方のTEAM EDGEは15番手からのスタートだったものの、EDGE編集長 堀江の見事なロケットスタートで一気に2位に浮上。両チームのスタートダッシュの差が、4時間後のゴールにどう影響するのか。

■episode #2 16:44-17:29 第2走者 -上位に出られない我慢の戦い-

決勝がスタートして約1時間。第1走者の後藤から第2走者のオークネット宮崎さんへステアリングが託された。マニュアルを操作するのも約20年ぶりという宮崎さんだが、そんな様子を微塵も感じさせることなく、コンスタントにタイムを出していく。

TEAM EDGE14/22位、カーセンサーwithオークネット21/22位でバトンタッチ。

■episode #3 17:33-18:28 第3走者 -ベストラップが出るも苦戦が続く-

第3走者はカーセンサーnet編集部員の福田。1'13.443というベストラップを叩き出すも、なかなか上位争いに食い込めず。ところが、ここでセーフティカーが入り、少しずつ流れが変わっていく…。TEAM EDGEは順調に順位を上げ8位。カーセンサーwithオークネットが20位。トップはLUXUARY TVとなった。

  • 2010メディア対抗マツダロードスター4時間耐久レース 走行シーン|日刊カーセンサー ↑ピットの前のメインストレートを走行中のカーセンサーwithオークネット号。このあと奇跡の追い上げはあるのか?
  • 2010メディア対抗マツダロードスター4時間耐久レース ドライバー交代シーン|日刊カーセンサー ↑日が暮れ始めた頃、第4走者へドライバーチェンジ。迅速なピット作業も上位へ食い込むためには欠かせない
  • 2010メディア対抗マツダロードスター4時間耐久レース セーフティカー|日刊カーセンサー ↑最終コーナーのトラブルで、セーフティカーがコースへ。燃料をセーブすることで、終盤の追い上げにつながるか!?

■episode #4 18:30-19:18 第4走者 -健闘するも序盤のモタつきが影響する-

第4走者は本誌カーセンサーのデスク中野。好タイムを連発するもなかなか上位とのその差は埋まらず。しかし、ここからがこのメディア対抗4時間耐久レースの盛り上がりどころ。例年ガス欠やレギュレーション違反で、必ず脱落していくチームが出てくるからだ。

■episode #5 19:21-20:00 第5走者 -最後の最後でドラマが待っていた!-

第5走者は、今回チーム唯一の女性ドライバである、オークネットグループであるオークサービスの原田さん。各チームのエースドライバーがアンカーを務めるなかでどのような走りを見せてくれるのか。

熱戦の火ぶたが切られてから4時間。アンカーである原田さんの懸命な走りにより、最終的にカーセンサーwithオークネットチームは13位。TEAM EDGEチームはリタイヤとなった。ちなみに直前まではTEAM EDGEは9位のポジションにいたにもかかわらずである。

TEAM EDGEがリタイヤした原因は、ズバリ「ガス欠」。ゴールまでおよそ20m届かず、その距離をガソリンの量に換算すると、ほんのわずかの世界だったのだが…。結果的に助っ人ドライバーのいないカーセンサーwithオークネットチームが勝ったというところに、このメディア対抗ロードスターレースの醍醐味があるような気がする。

■epilogue 2010.09.04 Sat. -レースには人間が紡ぎ出すドラマが!-

各チームとも給油やドライバーチェンジのタイミング、路面コンディションによるタイヤの空気圧調整など表彰台の一番上に立つべく緻密な計算を行う。ところが、レースというものは必ずしもそのとおりにいかない人間的でドラマチックな魅力を秘めているということを、今回ハッキリと教えてくれた。

なお、今回の2010メディア対抗マツダロードスター4時間耐久レースの模様は、カーセンサーの公式twitterでも実況中継を行った。今後もこのtwitterでは、オススメ中古車のツイートやイベントの中継を行う予定だ。また、カーセンサー本誌(9月22日発売)、およびEDGE本誌(10月9日発売)でもレースの模様をお届けする予定だ。

  • 2010メディア対抗マツダロードスター4時間耐久レース 給油風景|日刊カーセンサー ↑給油口ギリギリまでガソリンを入れるのが定石。結果的に、この1滴、2滴が勝負を分けることとなった
  • 2010メディア対抗マツダロードスター4時間耐久レース twitter更新風景|日刊カーセンサー ↑今年はカーセンサーの公式twitterでもレースの経過を中継した。今後もtwitterによるイベントの中継に期待してほしい
  • 2010メディア対抗マツダロードスター4時間耐久レース スタート地点セッティング|日刊カーセンサー ↑スタート地点までは少しでもガソリンを使わないよう手押しで。ドライバーだけでなくチーム一体となってレースは行われる

阿部 翼 公式ブログ

今回TEAM EDGEの強力な助っ人として参戦していただいた阿部翼さん。
公式ブログにこのレースの内容をリアルタイムで書いてもくれました。
現在、2010年SUPER GT GT300クラスにチーム“アップスタート MOLA Z”
のドライバーとして参戦中。ぜひ一緒に応援しましょう。
来年もロードスターレースを一緒に走れることを楽しみにしています!



<Report/カーセンサーnet編集部 山口>