次世代の車両が大集合
去る2010年6月5日(土)6日(日)、2日間にわたりエコカーワールド2010が、横浜みなとみらい赤レンガ倉庫にて開催されました。

今年で25回目を迎えたという歴史あるこのイベントは、環境省や独立行政法人環境再生保全機構などが協力して行っています。なお、横浜での開催は今回で7回目となり、横浜市も協賛しています。

会場にはトヨタプリウス、ホンダインサイトに代表されるハイブリッドカーや三菱i-MiEVなどの電気自動車、ホンダFCXクラリティのような次世代燃料電池車まで、数多くのエコカーがずらり勢揃い。また4輪の乗用車だけではなくトラックやバス、バイクなど、とにかくたくさんのエコカーが展示されていました。

三菱i-MiEV 充電風景|日刊カーセンサー ホンダ FCXクラリティ|日刊カーセンサー ホンダ CR-Z|日刊カーセンサー
↑珍しい三菱i-MiEVの充電模様。こういう風景も、もうすぐ街中では普通になるのでしょうか(左) ホンダのFCXクラリティ。燃料は水素です(中) こちらもホンダのCR-Z。すでに一般向けに発売されており、カーセンサーnetにも物件が掲載されています(右)

ピッコロ スポーツ|日刊カーセンサー もたぽんこ|日刊カーセンサー 手作りエコカーコンテスト プレゼン風景|日刊カーセンサー
↑子供のおもちゃのような外観のピッコロスポーツですが、1回の充電で150kmの走行が可能です(左) 量産型電動スクーターもたぽんこ。今年の4月より10万290円で発売されています(中) 高校生たちが、自分たちの作った手作りエコカーについて熱くプレゼンするイベントも開催されました (右)

また、エコカーワールド2010ではエコカーの展示以外にもさまざまな企画が行われていました。なかでも今回人気だったのが、ホンダブースで行われていた「Hondaセーフティーナビ」のコーナーと、低公害車の体験試乗です。

エコドライブって難しい…
「Hondaセーフティーナビ」はパソコンを使ったシミュレーションシステムです。これを使って、実際に運転した場合に燃費がどの程度だったかなどエコドライブ診断を行ってくれるというもの。ふんわりとアクセルを踏み、停車前には早めのアクセルオフをすることがポイントなのですが、これが実際にやってみると非常に難しい。坂道の傾斜などによってもアクセルの踏み具合を微妙に調節しなければならないので、普段の運転の際に特に燃費を気にしていない私の場合、かなり神経を使いました。

一方の低公害車の試乗会には、三菱i-MiEVやスバルプラグインステラなど話題の電気自動車をはじめエコカーが勢揃い。私はその中からフォルクスワーゲンの新型ゴルフに試乗することにしました。フォルクスワーゲン初のエコカー減税モデルです。

正直、エコカーだから乗っても…と思っていたのですが、これが実際に運転してみるととても気持ちイイ。加速やエンジン音、ボディ剛性など、とにかく少し乗っただけなのに気分が舞い上がってしまいました。

低公害車 試乗風景|日刊カーセンサー フォルクスワーゲン ゴルフ 走り|日刊カーセンサー
↑かなりたくさんの種類の低公害車に乗れるとあって、試乗会場は大賑わい(左) VWゴルフに乗りました。加速がすこぶる良いのに感動(右)
“エコ”だけがすべてなのか? とも感じたイベント
今回のイベントを通して感じたのは、これからの自動車業界が「環境」と「車本来の魅力」という、一見、相反する2つの要素をいかに両立していくのか、ということです。

ハイブリッドでスポーツカーを提案したホンダCR-Zしかり、私の乗ったフォルクスワーゲンのゴルフしかり、エコと走りのバランスがしっかりとれた車が市場に出回り始めているのは喜ばしいことです。

中古車を買うのも、ある意味では同じではないでしょうか。乗ると楽しいモデルは中古車にはたくさんありますし、その一方で、究極のリサイクル(=エコ)なんですから。

<Report/カーセンサーnet編集部 山口>