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【第6回】プロ仕様は随所に使い勝手の良さがある
プロウィンドサーファー コング鈴木さん

アクセルを踏めば動き出す、もう一つの"マイ・ルーム"を、のぞき見するこの特集
前回のカジュアルサーファーとは一転、今回はプロのウィンドサーファーの愛車を拝見
すべては「試合に勝つため!」に仕上げられたハイエースをとくとご覧あれ

倉庫にもベッドにもなる車が欲しい

現在これが4台目のハイエースだという鈴木さん。最初にこの車を購入したキッカケは?
「ウィンドサーフィンを始めたのが10年以上前なんですが、その頃はボルボのワゴンに乗っていました。当時はウエットスーツを車内のウエットボックスにしまい込み、ボードはキャリアに固定、というスタイルでやっていたんです。しかしこの競技にのめり込むうちに、ボードなどの道具が増えていきました。また、強い風が吹いていないとできない競技なので、大会などでの待ち時間も長いんです。本番でちゃんと力を出すためには、待機時間にしっかりと体を休めておきたい。そんな理由から、広大なスペースがあってカスタムすれば道具を積めるし、休憩所にもなるハイエースが欲しいと思ったんです」

長モノを抜き差しできる棚が作りやすい

それからハイエースを乗り継がれているわけですが、どんなところが気に入ってます?
「長いボディと広い開口部のおかげで、ウィンドサーフィン向けのカスタムがしやすいんです。道具は基本的に長モノが多いですから、ボディに対して縦方向にラックや棚を作ってやる。こうするとリアゲートから必要な道具をどんどん抜き差しできるようになります」
ウィンドサーフィンというのは、一回でそんなに道具を使うものなんですか?
「僕たちプロは、大会で良い結果を残すために日々の練習でボードやセールなど何種類もの道具をテストしておく必要があるんです。また、急がないとコンディションが変わってしまうこともあります。だから岸に戻ってすぐに道具を換えられることは重要なんです」

車はウィンドサーフィンの道具の一つ

ちなみに、買い替えるたびにカスタムも進化していってるんですか?
「サブバッテリーを取り付けたり、シャワーキットを付けてみたり、細かい部分は変わってきました。ただ、上に4枚のボードを積めるラックがあり、真ん中に待機用の簡易ベッド、フロアにはブーム(ハンドル)とセールを収納する棚、という形は変わりませんね」
これが完成形ということですか?
「そうですね。このスタイルが最も使いやすい。僕にとってハイエースはボードと同じでウィンドサーフィンをするのに必要な道具の一つなんです。だからきっとまた新しいハイエースを買いますが、現役を続ける限りは多分似たような形になると思いますよ」
トヨタ ハイエース フロント|日刊カーセンサー マンスリー特集 愛車は、もう1つの自分の部屋 トヨタ ハイエース リア|日刊カーセンサー マンスリー特集 愛車は、もう1つの自分の部屋
車のプロフィール
2007年式トヨタハイエース DX ロング。新車で購入。購入費用:約250万円。走行距離1万5000km。同様の1BOXカーには日産キャラバンがあるが「キャラバンで同じカーゴスペースを作るろうとすると1ナンバーの"スーパーロング"にしなければならいので。そうすると4ナンバーのハイエースよりも税金が高くつくから」ということがあるのだとか。このハイエースは、家族4人で出かけるときの移動手段としても使っているそう。
本人プロフィール
コング鈴木/36歳。プロウィンドサーファー。決められたコースでタイムを競い合う人気種目『スラローム42』を得意とする。千葉界隈の海を根城に、世界を股にかけ活動中。ブログ『going my way』(http://star.ap.teacup.com/j85kong/)でもその活躍を垣間見ることができる。ちなみに彼が愛用するカスタムハイエースは『カーライフオート八千代バンセンター』(http://www.carlifeauto.co.jp/hiacevan/index.htm)が製作。