レンジローバー スポーツ ▲2020年1月27日発売のカーセンサーEDGEはランドローバー特集。世界で唯一の4駆SUV専売ブランドであり、軍用車をルーツにもつ伝統は伊達じゃない。特集ではその歴史から選び方、ケア方法なども網羅している

日常に現れる小さな冒険

インドのタタ・グループ傘下に、ジャガー・ランドローバーとして参加する英国ブランド、ランドローバー。軍用車をルーツにもち、正統派ともいえる確かなオフロード性能と、イギリス王室も懇意をよせるラグジュアリーなデザインを併せ持つ、というのは知識豊富な読者の皆様もよく知るところだろう。

ランドローバーは、昨年は数多の特別仕様車で売り上げを順調に伸ばし、さらに2020年となる今年は、待望の新型ディフェンダーを発売。昨年大きな話題となったラグビーW杯の公式パートナーとしても活動した。

ランドローバーの魅力は何といっても、その卓越したオフロード性能からくる頼もしさと、それによって芽生える冒険心だ。一度乗り込んだら、そのまま何処かへ旅に出てしまいたくなるような、単なる移動手段ではない車ならではの楽しみがそこにはある。

ランドローバーは世界でただ一つのSUV専売4×4ブランドであり、自動車メーカーとして重要な移動をエンターテインメントとして昇華させる車作りを行うブランドなのだ。

ということで、今月のカーセンサーEDGEはランドローバー特集! 2020年のランドローバー事始めとして、初めてランドローバーを選ぶ方でも間違いのない、選び方から乗り方までを紹介!

もちろん、ブランドの系譜や名車紹介、相場情報など読み物も充実! アフターケアの予算の考え方など、実践的な内容も抜かりなく収録した、ランドローバー入門にふさわしい1冊だ。
 

スポーツ性能も抜かりなし
ランドローバー レンジローバースポーツ

レンジローバースポーツ▲表紙を飾ったレンジローバースポーツ。ロケ地は凹凸の激しい崖だったが、軽々駆け抜ける驚異のオフロード性能を見せつけた

表紙を飾るのはランドローバーの最上級モデル、レンジローバーをスポーツクーペ仕様に仕立てた、レンジローバースポーツ。新開発の直6ターボを搭載し、最高出力400ps、最大トルク550N・mを発揮する。もちろん、レンジローバーの名を冠しているとおり、オフロード性能も文句なしだ。

設計思想としても、75%を専用開発しているが中枢部分はレンジローバーをベースに開発しているのがポイント。単なる下位グレードではなく、性格の違うレンジローバー、というわけだ。車重は軽く、重心は低めなのでスポーティな走りを存分に楽しめるのだ。

また、現行のラインナップはシフトノブがロータリー式に置き換わっているが、レンジローバースポーツはスポーツ走行に適した従来のシフトノブ形状を保っている。もちろんパドルシフトも備えているので、マニュアル感のある操作もクイックな操作もどちらも楽しめる。

中古車相場は349万円から1269万円とピンキリ。現行モデルはあまり動いておらず、先代モデルが人気でリセール価値も高い。オプション装備が充実した高年式モデルを狙うと良いだろう。


もはや定番とも言えるSUVだが、ランドローバーはSUVの本家本元とも言えるブランドの一つ。特集のネタとして中古車店を訪れた弊誌編集デスクがつい購入してしまうほどの魅力をもつランドローバーの世界。ぜひ足を踏み入れてはいかがだろうか。
 

レンジローバースポーツ
文/編集部、写真/デレック槇島
 

カーセンサーEDGE 3月号
THE LANDY ランドローバーの買い方

表紙