フォルクスワーゲン ザ・ビートル ▲愛車はフォルクスワーゲン ザ・ビートル。ガレージは間口約3.6m×奥行き約6.3m。奥に4畳のフリースペースがある

安心してガレージで趣味を楽しめるようにしたかった

以前住んでいた社宅は趣味のグッズが「掃除もできないくらい」あふれていた。

それもあって趣味部屋兼ガレージのあるこの住まいを希望。車やバイクの修理道具やキャンプ道具、プラモデル、サバイバルゲームグッズ、雑貨……。

今では「ガレージの物量にそれぞれの趣味を楽しむ時間が追いつかない」と笑うほど、宝物を収められるこのガレージで、至福の時間を過ごせるようになったという。
 

フォルクスワーゲン ザ・ビートル ▲ガレージには趣味のグッズが飾られている。ロフトは映画のグッズコーナー。床は水に強い塗装が土間コンクリートに施されている
Photo:尾形和美 ▲キャンプで実際に使っているナイフやコップ、ダッチオーブンなどはショーケースに飾ってショップのように収納

「妻から『趣味に没頭していると、話しかけても上の空』とよく言われてしまいます」。だから家族が声をかけやすいよう、リビングとの間にドアや小窓を設けた。

「夕食の知らせをケータイにもらうのは寂しいですから(笑)」

 

フォルクスワーゲン ザ・ビートル ▲リビングにいる家族がガレージのHさんの存在を自然と確認できるように、壁の一部をガラス窓にした
Photo:尾形和美 ▲リビングとガレージ をつなぐドア。食事など用事のたびにここから家族が声をかけてくれる
Photo:尾形和美 ▲ガレージからキッチンまで一直線の動線に。車をよく使う妻にとって、買い物帰りに玄関~パントリー~キッチンと最短距離で荷物を運べて便利だ

ガレージの壁はビスを打てる壁材にしている。竣工から約2年たつが「収納が足りなくなってきたので」と、自ら壁に棚を少しずつ備えている。

家族とつながる扉があるという安心感もあり、まだまだガレージは変化しそうだ。
 

Photo:尾形和美 ▲「物がどんどん増えるので」グッズが増えるたびに棚を自作

見取り図


■家族構成:夫36歳、妻36歳、長男15歳、次男15歳(双子)
■構造・工法:木造軸組工法・2階建て
■敷地面積:233.15㎡
■建築面積:109.30㎡
■延床面積:150.42㎡
■設計・施工:カクニシビルダー

文/籠島康弘、写真/尾形和美、間取図/長岡伸行
※「SUUMO注文住宅 栃木で建てる」2020年冬号(2019年11月21日発売)の記事をWEB用に再構成して掲載しています