【徹底解剖】ぜんぜん古くさくないのにめっちゃお得! 中古車のうまみたっぷりなフォルクスワーゲン ゴルフ6
2021/03/09
「割とおしゃれなのに割と安い」という希少キャラ
例えば筆者は、カーマニアではありますが「ファッションマニア」ではないため、国内外の超有名アパレルブランドについてすら、さほど詳しいことは知りません。
でも、だからと言って「着るものなんてなんでもいい」と思っているわけでもないため、それなり程度にはおしゃれに見えるものを選びたいと思っています。しかし、やっぱりマニアではないので、洋服にあまりにも高いお金を投じるつもりはありません。
……いきなりの自分語りで恐縮ですが、「車」についても、このようなニュアンスで感じている人は意外と多いのではないでしょうか。
つまり、カーマニアじゃないので詳しいことは知らないし、高い車を買うつもりもないけど、どうせ乗るなら「ちょっとおしゃれな感じ」で、なおかつ「使い勝手もいいやつ」を、まあまあお安い金額で購入したい――と考える人です。
そう考える人にぴったりな、都合のいい車なんて果たしてあるのだろうか……と探してみると、ありました。
カーマニアからは「ゴルフ6(シックス)」という通称で呼ばれることが多い、2009年から2013年にかけて製造販売された6代目フォルクスワーゲン ゴルフです。
後継モデルとの「見た目の差」は小さい
詳しくご存じの方も多いと思いますが、フォルクスワーゲンというのはドイツの自動車メーカーで、ゴルフというのはフォルクスワーゲンを代表する、いや「世界を代表する」と言っても過言ではないハッチバック車です。
現在はコレの次の世代にあたる通称ゴルフ7が販売されていて、その次の「ゴルフ8」の先行予約注文も始まっているため、ゴルフ6は「1コ前」と呼ぶべきか「2コ前」と呼ぶべきかが微妙なのですが、まぁ結論として「ちょっとだけ前のフォルクスワーゲン ゴルフ」だと思ってください。
ゴルフ6の前に販売されていた通称ゴルフ5(2004~2009年)は、さすがに2021年の今見ると(失礼ながら)ちょっと古くさい印象がありますし、メカニズムの面でも「旧世代……」という感が強い車です。
しかしゴルフ6であれば、現在新車として販売されているゴルフ7と――同じではないのですが、けっこう似た感じの造形と雰囲気ですので、まずは「見た目の古くささ」がほとんどありません。
そしてメカニズムの面でも、「ダウンサイジングターボ」という昨今のトレンドであるエンジン方式が採用されていて、トランスミッション(変速機)もDSGという、普通のATより一歩進んだ方式が採用されています。
とはいえ、10年以上前の車であることは間違いないため、現在販売されているゴルフ7や、もうすぐ日本にも入ってくるゴルフ8と比べるなら、見た目にも性能にも「新世代との差」があるのは当然のことです
しかし、「その差がさほど大きくはない」というのが、フォルクスワーゲン ゴルフ6の“キモ”なのです。
ご予算は総額80万円以下で十分
そして、フォルクスワーゲン ゴルフ6の中古車は「お値段的に手頃な車」でもあります。 まあかなりスポーティなグレードの低走行物件には200万円以上のプライスが付いていたりもするのですが、一般的なグレードであれば、総額100万円以下でもけっこうな好条件車が普通に見つかります。
そして、ゴルフ6の平均価格はここ2年間で20万円以上安くなっていますので、「総額80万円以下」の予算でも普通にいい感じの物件が探せるはずです。
しかし、世の中「安いモノにはワケがある」というのが普通ですので、ちょっと前まではゴルフ6にも「安いだけの理由」がありました。
前述したDSGという変速機(の一部)に不具合があり、必ず起こるわけではないのですが、一部でまあまあの数の故障が発生したのです。
車というのは変速機が壊れるとシャレにならないのですが(例えば、前にも後ろにも進めなくなったりします)、しかし、この問題はすでに解決しています。2019年8月21日にフォルクスワーゲングループジャパンは大規模リコールを国土交通省に届け出たため、もはやゴルフ6の7速DSGについての不安と問題はほぼ雲散霧消しているのです。
▼検索条件
フォルクスワーゲン ゴルフ(6代目)×総額80万円以下×全国で、グレード的なものはどうなってるの?
ということで、これからゴルフ6を買う可能性がある人に向けて「ゴルフ6にはどんなグレードがあって、それぞれがいくらぐらいで売られているのか?」ということをご説明いたします。
①TSIコンフォートライン
中古車価格|35万~114万円
2009年4月の発売時からラインナップされていた老舗グレード(?)で、パワーユニットは1.4L直噴エンジンにターボチャージャーを組み合わせた「シングルチャージャーのダウンサイジングターボ」というやつです。最高出力は122ps。排気量1.4Lと聞くと、動力性能的にショボいのかな? と思うかもしれませんが、そんなことはまったくなく、「余裕」すら感じさせるエンジンです。また、装備の面でも特に不足はありません。
②TSIコンフォートライン プレミアムエディション
中古車価格|50万~110万円
上記TSIコンフォートラインの仕様を変更し、2011年7月発売されたグレード。具体的にはバイキセノンヘッドライト(ダイナミックコーナリングライト、ヘッドライトウオッシャー付き)やダークテールレンズを標準装備とし、アルミホイールも新デザインに変更。内装はアルカンターラ&ファブリックとなり、前席にはスポーツシートも採用するなど、上級グレード「TSIハイライン」に迫る内容になりました。
③TSIコンフォートライン マイスターエディション
中古車価格|70万~85万円
上記のプレミアムエディションを、モデル末期の2012年8月にちょこっと仕様変更したグレード。具体的にはステアリングホイールが「マルチファンクションステアリングホイール(パドルシフト+オーディオコントロール付き)」になり、LEDのダークテールランプを新規採用。そして16インチアルミホイールのデザインが変更されました。エンジンは特に変わっていません。
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フォルクスワーゲン ゴルフ(6代目)×TSI コンフォートライン/TSI コンフォートライン プレミアムエディション/TSI コンフォートライン マイスターエディション×全国
①TSIハイライン
中古車価格|43万~105万円
こちらもTSIコンフォートライン同様、2009年4月の発売時からラインナップされていた老舗グレード。パワーユニットはコンフォートラインが1.4L直噴エンジン+ターボチャージャーであるのに対し、こちらは1.4L直噴エンジン+ターボ+スーパーチャージャーという「ツインチャージャー方式」になります。なので、最高出力は160psとなかなかパワフル。登場時の最上級グレードだけあって装備は充実しており、駐車支援機能「パークディスタンスコントロール」やパドルシフトが標準装備されています。そして、2011年8月の仕様変更でバイキセノンヘッドランプが標準装備となりました。
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フォルクスワーゲン ゴルフ(6代目)×TSI ハイライン×全国
①TSIトレンドライン
中古車価格|30万~90万円
2010年4月に追加された、1.4Lではなく1.2Lエンジンにターボチャージャーを組み合わせたエントリーグレード。最高出力は105ps。1.2Lと聞くといかいにもショボそうですが、実際はまるでそんなことはなく、普通以上の力強さに驚くのではないかと思います。エントリーグレードということで一部の装備は省略されていますが、だからといって極端に寂しいわけではなく、むしろ「シンプルで好ましい!」と感じる人も多いでしょう。
②TSIトレンドライン プレミアムエディション
中古車価格|50万~110万円
上記TSIコンフォートラインの仕様をちょこっと変更し、2011年7月発売されたグレード。具体的には最大トルクを発生する回転数がちょっと低くなり、燃費がちょっと良くなって、ステアリングとシフトノブがレザー巻きに。シートと内装パネルのデザインもちょっと変わっています。
③TSIトレンドライン ブルーモーションテクノロジー
中古車価格|42万~98万円
上記にアイドリングストップ機構とブレーキエネルギー回生システムが加わったバージョンとして、2012年1月に追加されたグレード。
④TSIトレンドライン マイスターエディション
中古車価格|70万~85万円
モデル末期の2012年8月にちょっとした仕様変更を受けたバージョン。具体的にはファブリックシートのデザインが変更されましたが、エンジンなどは特に変わっていません。
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フォルクスワーゲン ゴルフ(6代目)×TSI トレンドライン/TSI トレンドライン プレミアムエディション/TSI トレンドライン マイスターエディション/TSI トレンドライン ブルーモーション テクノロジー×全国
①GTI
中古車価格|80万~200万円
ゴルフ6の登場初年度である2009年の途中に追加された、2L直噴エンジン+ターボチャージャーのスポーティグレード。エンジンの強化に合わせて足回りも強化されています。また、オプション装備だった「DCC」というアダプティブシャシーコントロールを装着している個体では、「コンフォート」「ノーマル」「スポーツ」の3段階のモードを選択可能。スポーティなグレードですが、「ゴリゴリのスポーツカー」といった作りではないため、一般的な趣味嗜好の方でも普通に乗れるとは思います。
②R
中古車価格|150万~300万円
最高出力256psの2Lターボエンジンと4WDシステム、そしてかなり硬派な足回りとボディパーツを採用したスポーツグレード。走り屋さんにとっては魅力的な車ですが、けっこうゴツゴツとした乗り味であるため、「ごく普通にゴルフという車を使いたい」という人にはあまり向いていません。
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フォルクスワーゲン ゴルフ(6代目)×GTI/R×全国グレードよりもコンディション重視がオススメ
これらの中から「ベストグレード」を決めるのはなかなか難しいのですが、少なくともゴリゴリの「R」は避けるべきで、一般的には「GTI」も不要といえば不要でしょう。
そのうえで、1.2LのTSIトレンドラインからけっこう豪華なTSIハイラインまでのどれもが「それなり以上に魅力的である」と断言することができます。
そのため、グレードにはこだわらずに「コンディション重視」で広く探し、その過程で出合ったピンとくるものこそが「あなたにとってのベストグレード」だと言えます。
繰り返しになりますがゴルフ6は、1.2LターボのTSIトレンドラインであっても非常によく走る、また古くさもを感じさせないデザインの車です。ぜひ前向きに幅広く、いろいろと探してみてください。
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フォルクスワーゲン ゴルフ(6代目)×全国自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグSTIスポーツEX。
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