▲カーセンサーEDGE9月号はボルボ特集! エステートの歴史やクラシックボルボの相場情報、安全哲学、世界観など、まさにボルボ一色! 表紙を飾るのは現行型V60(写真左)と240エステート(写真右) ▲カーセンサーEDGE9月号はボルボ特集! エステートの歴史やクラシックボルボの相場情報、安全哲学、世界観など、まさにボルボ一色! 表紙を飾るのは現行型V60(写真左)と240エステート(写真右)

ボルボこそ時代の先駆者だ

"I roll.(私はまわる)"という意味の名をもつ北欧ブランド「ボルボ」。

販売規模を争うような巨大自動車メーカーではありませんが、揺るぎない安全哲学にひもづいた車づくりで、愛好家はもちろん、他メーカーからも一目置かれている存在です。

1959年には、"安全は独占されるものではない"という理念のもと、世界初の3点式シートベルトの特許を無償公開。これまでに100万人以上の命を救ったともいわれています。

さらには衝突被害軽減ブレーキといった安全運転支援技術をはじめ、空力性能や軽量化、ターボ過給や環境性能など、世界中のブランドが重視するキーワードをいち早く実験し、取り入れてきました。

小さいメーカーでありながらも、その影響力は大きい。そう、ボルボは時代の先駆者なのです。

特に、劇的進化を遂げた新世代のボルボはまさに飛ぶ鳥を落とす勢い。2年連続で日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝くなど、あの90年代"ボルボワゴンブーム"の再来を思わせます。

いや、それ以上のムーヴメントを巻き起こしているのかもしれません。

そして街では、北欧神話をもじったトールハンマー型ヘッドライトの最新ボルボが続々と増殖中。

事実、昨年の世界販売台数では過去最高となる64万2253台(前年比12.4%増)を達成と、 止まることをしらない躍進ぶりを見せています。時代がようやくボルボに追いついたのです!

今号のカーセンサーEDGEでは、そんなボルボのアイコンとして語り継がれる「エステート(ワゴン)」を切り口に、人気の最新V60と今なお愛でられている240エステートの新旧を表紙カバーに決定。

2台がどんなモデルなのか、少し振り返ってみましょう!

伝統回帰しつつ最新の技術も搭載
ボルボ V60(現行型)

まず現行型モデルのV60。2018年の秋に登場した2世代目となります。

先代の丸みを帯びたデザインから、直線を基調にした伝統回帰ともいえるデザインに。

ボルボ第2次ブームのきっかけとなったV70の後継ということもあり、往年のクラシックボルボと似たような香りをまとっています。

また、最新モデルということもあり、「Twin Engine」というPHEVモデルを設定しているのも特徴です。


登場からあまり時間がたっていないため、中古車流通台数はまだまだ少ないようです。これからに期待といったところでしょう。

ボルボ V60 ▲クリーンかつ、ダイナミックなエクステリアや、スウェーデンのクラフトマンシップによる上質なインテリアが採用された2代目V60。全幅は日本市場に合わせて、1850mmに抑えられています

ボルボ=安全性を確立したワゴンモデル
ボルボ 240エステート

もう一方の240エステートは第1次ブームの立役者といえるモデル。

シンプルかつ堅牢なつくりと、どこかゆるい味のあるデザインで多くの人に愛されました。

現在でも人気のモデルで、とくに1986年以前の丸目2灯型は「帝人ボルボ」と呼ばれ、コレクター向けと化しています。

ボルボ 240エステート ▲通称「帝人ボルボ」と呼ばれた丸目型。ボルボの車は安全だということを確立したモデルでした


現在の中古車市場では、リアウインドウが大型化した1989年以降のモデルが主流となっており、実用車として考えると92年以降のモデルが特にオススメです。

中古車相場は30万~320万円と幅広いようですが、中には応談となっている物件もチラホラ……。それだけ希少性が高くなっているといえそうですね。

ボルボ 240エステート ▲こちらはヘッドライトが四角くなった後期型モデル。今回の表紙を飾ったモデルになります


そんな2台を表紙に据えた9月号は、現行型の最新事情とクラシックボルボの乗り方まで、ボルボ一色の大特集です。

さぁ、ボルボと一緒に転がってみようじゃありませんか。

表紙
文/編集部 写真/デレック槇島

カーセンサーEDGE 9月号
今こそボルボに乗ってみよう!

表紙

■発売日:2019年7月26日
■価格:514円(税込)
■定期購読:4934円(税込)