趣味と眺望を楽しむ家+高橋秀一(前編)
カテゴリー: カーライフ
タグ: EDGEが効いている / ガレージハウス
2010/07/27
夢が詰まったビルトインガレージはまるでおもちゃ箱のように楽しい
のどかな田園風景が広がる神奈川県某所。施主であるNさんは多趣味な方でガレージには長年所有するチンクのほかに、鉄道模型などのさまざまなアイテムが詰め込まれている。
木製のオーバースライダーを開けた先は大人の夢空間
訪れた土地は、丹沢山系を間近に望む神奈川県某市。広い河川敷をもつ相模川も近く、自然に恵まれた環境ながら、JRの駅まで徒歩10分という好立地だ。田園風景のなか、10戸ほどの新しい住宅が並ぶ一画に、目的の家はあった。
白と濃紺の2トーンで彩られた壁面が、青い空に溶けて美しい。正面のウッディなオーバースライダーがアクセントとなり、ヨーロッパ調の雰囲気を醸し出している。
一見、一般的な2階建て住宅である。強いていえば、外の駐車スペースに置かれているクルマが、S54型スカイライン2000GT-Aであるという点が珍しい。ほとんどオリジナルの状態を保っており、経年変化によるサビや腐食は出ているものの、年式を考慮すればコンディションはよいほうだ。
「通勤にも、毎日乗っていますよ」
とは、施主のNさん。子供の頃からスポーツカー好きだったNさんは、周囲の友達が『ハコスカ』に憧れるなか、「(日本グランプリで)あのポルシェを抜いた!」S54型スカイラインに憧れていたという。今から9年前に「身元のはっきりしている」コンディションのいいS54を紹介され購入、現在に至っている。
外の駐車スペースがS54ならば、ガレージの中にはどんなクルマやアイテムが…? 期待しながらオーバースライダーが開くのを待った。
趣味と眺望を楽しむ家
建築家:高橋秀一
SHU建築工房
tel.046-293-1101 http://shuken.easy-magic.com
所在地:神奈川県相模原市 主要用途:専用住宅 家族構成:夫婦、子供1人
構造:木造軸組金物工法 規模:2階建 敷地面積:157.25㎡ 延床面積:167.22㎡
設計・監理:SHU建築工房/高橋秀一
文・菊谷 聡 text / KIKUTANI Satoshi
写真・木村 博道 photos / KIMURA Hiromichi
構成・石井 隆 editorial / ISHII Takashi
玄関に入るとガレージへと通じるガラス戸があり、壁面の一部はショーケースとなっている。上部からはFRPを通して自然光が差し込む
階段を上ると床材にFRPを使った通路が現れる。小窓からはガレージ内を見下ろせ、その先には『秘密の部屋』と呼ばれる空間がある
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