▲ヤバい! 漏れる!! そんな時、頼りになる携帯トイレですが…… ▲ヤバい! 漏れる!! そんな時、頼りになる携帯トイレですが……

渋滞にハマって最悪の事態……だけは避けたい

お盆や夏休みに向けて、帰省や旅行、レジャーの計画を立てている人もいらっしゃるのではないでしょうか? しかし、そんなドライブにも大きな悩みがあります。そう、渋滞です。そして、さらに恐ろしい(?)のがトイレ問題でしょう。子供はもちろん、いい年した大人とて軽視できる問題ではございません!

そんな時に役立つのが「携帯トイレ」です。でも、冷静に考えてみると、携帯トイレってちょっと不安です。本当にきちんと用を足せるの? そもそもちゃんと全ての尿を吸収してくれるの? などなど。わからないことがけっこうあります。

というわけで、今回は携帯トイレの“ホントのトコロ”を検証してみたいと思います!

膀胱パンパンでも大丈夫っぽい!

今回、試してみるのは携帯ミニトイレ「プルプル」です。これは、実際に尿を入れる畜尿袋と、用を足したあとに入れる持ち運び袋がセットになっているアイテム。袋をハダカで持ち運ばず済む点が好印象です。原理的には「畜尿袋にポリエチレンや高分子吸水樹脂が入っていて、これが尿を固める」とのこと。

▲こちらが携帯ミニトイレ「プルプル」。果たして、その実力は? ▲こちらが携帯ミニトイレ「プルプル」。果たして、その実力は?

ファスナーはジップロックのように密閉できる仕組み。使用後のニオイ漏れ対策もバッチリな模様。形状もいわゆる“受け口”が付いていて、使い勝手も良さそうです。

まぁ、何はともあれ論より証拠! さっそく実験です。一番重要なのは、やはり「どれくらいの量を受け止めてくれるか」でしょう。いくら尿を固めてくれるといっても、限界までガマンした尿をすべて吸収してくれるものなのか。もし無理だとしたら……。その惨状を想像すると、あまりにも悲しすぎます。

▲実験には、わかりやすいように色つきの水溶液を使用します ▲実験には、わかりやすいように色つきの水溶液を使用します

成人男性1回の尿の量は150~400ml程度とのこと。まずは、ビーカーに入れた200mlの水溶液を用意。これを袋に入れてみます。すると―――

▲ !? なんというスピーディな変化っ! 驚きです ▲ !? なんというスピーディな変化っ! 驚きです

袋の中に液体を注いだ瞬間からゼリー状になるほどスピーディ! 携帯トイレ初体験の私はけっこうビックリです。これなら固まるまでに時間がかかり、液漏れするといったことはなさそうです。

さて、問題の量的観点でいうと200mlは全然問題じゃありませんでした。次は、平均尿量の上限である400mlに挑戦してみました。「さすがに液体感が出てくるかな」と思いきや、しっかりゼリー状をキープ。ペットボトル1本分に当たる500mlを入れてもまだ大丈夫でした! 

▲200ml入れたあとの中身。白い粉の成分が残っていて、余裕を感じさせてくれます ▲200ml入れたあとの中身。白い粉の成分が残っていて、余裕を感じさせてくれます

最終的に牛乳びん3本分にあたる600mlを入れてもオールグリーン。さすがにこれ以上の尿を出す人はなかなかいないでしょうから、ガマンの限界ヨロシク状態であっても、高確率で吸収してくれるはずです。

▲600mlの水溶液をいれた状態がコレ。さすがに重量感たっぷりで、自立しちゃっています(笑) ▲600mlの水溶液をいれた状態がコレ。さすがに重量感たっぷりで、自立しちゃっています(笑)

使い勝手も良いじゃない!

量に関しては、まさに申し分なしでした。続いて、使い勝手の検証に移りましょう。「実際に用を足している写真をご覧ください」とはいかないので、結論だけですが、ドライバーじゃなければ特に難しさを感じることはないと思います。運転中はシートに座ったままの状態で前を向いていなければならないので、そもそもアイテム云々の問題ではありませんし。

とにかく、基本的にはスムーズかつ簡単に使用できます。受け口が広いため、漏らしたり、こぼしたりも基本的には心配ないでしょう。

唯一残念な点はニオイ。よっぽど密着させて隙間なくいたせば漏れにくいのでしょうが、これはもう緊急時なので諦めたほうが良さそうです。実際、渋滞時に使用する際は、窓を開けてするのがよろしいかと。

さて、独断と偏見による検証結果は以下の通りです!(5点満点)

【信頼性(量)】☆☆☆☆☆/感想:抜群の吸収力!
【利便性(使い勝手)】☆☆☆/感想:運転中にも使いやすいようにして(切実)

万が一の際にはかなり頼りになると思います。来るべきお盆や夏休みに向け、グローブボックスにひとつ入れておいてはいかがでしょうか? 備えあれば何とやらですよ!

text/木戸 健