今年12月18日に公開されるスターウォーズ新作、待ち遠しいですね。ルークのランドスピーダーはまだSFの世界のままですが、現実の車も少しずつ進化しています。早くバナナの皮だけで1000km走れる車や、渋滞を飛び越える車が現れないものでしょうか。などと夢想しつつ、今週の車ニュース斜め読み、いってみましょう。

道路・インフラ

■ゴールデンウイークの最長渋滞は東北道の63.9km(国土交通省道路局発|5月7日)

『特に長い渋滞発生箇所は、東北道の63.9km』 『ゴールデンウイーク期間の交通量は、昨年と比べて約1%増加』 『10km以上の渋滞回数は328回、昨年と比べて44回増加』 『今年は昨年と比べて休日日数は1日多かったため、渋滞回数は昨年を上回った』

これは今年のゴールデンウイーク(4月25日~5月6日)の交通状況を、国土交通省道路局とNEXCO各社などが速報したもの。それにしても63.9kmとは凄まじい渋滞です。5月3日10時頃、岩舟ジャンクション付近で発生したそうなのですが、これを東名高速に置き換えると東京インターチェンジから大井松田インターチェンジ超え。その区間がずっと渋滞なのですから気が遠くなりそう。

これだけの渋滞が発生した原因は交通集中と事故が重なったため。なお、いわゆる“見物渋滞”の際、ブレーキまで踏んで脇見運転するドライバーもいますが、危ないのでやめてもらいたいものです。

▲渋滞だけはなくなって困る人はいないはず。早く渋滞のない清々しい未来がやってこないものでしょうか(写真は本文と関係ありません) ▲渋滞だけはなくなって困る人はいないはず。早く渋滞のない清々しい未来がやってこないものでしょうか(写真は本文と関係ありません)

道路・インフラ

■高速道路の料金が6万円分補助される(テレ朝news発|5月1日)

『電気自動車などを対象に、高速道路の料金を最大で6万円補助する新たな普及策が1日から始まりました。1000円を超えた高速料金をキャッシュバックするこの制度は、利用状況の調査協力という名目で12月まで実施されます。 《中略》 対象になる電気自動車やプラグインハイブリッド車は約11万台で、自動車全体の0.14%と普及が進んでおらず、経済産業省はこの制度を普及促進策に位置付けています』

もうひとつ高速道路の話題です。高速道路の通行料金が補助される制度がスタートしています。自動車に関わる産業に従事している人口が547万人とする統計さえある日本。自動車立国です。それなのにアメリカやドイツに比べると高速道路の料金が高く、気軽にロングドライブが楽しめません。もっと走りやすい環境を整えていきたいものです。

そんな鬱憤を晴らすのと直接の関係はありませんが、こんな制度を利用すれば、そもそも燃料費(電費)の安い電気自動車なのですから、なおさらドライブプランを立てるのが楽しくなりそう。制度の思惑どおりに(?)ついつい電気自動車っていいなと思ってしまいます。羨ましい。

対象車種は日産 リーフや三菱 アウトランダーPHEV、トヨタ プリウスPHV、ホンダ アコードプラグインハイブリッド、BMW i3など。先着4万台までですが、5月7日現在の申し込みは約1万5000件でした。まだ、間に合いそうですよ。

▲SAのさらなるアミューズメント化や隔壁の太陽光パネル化など、知恵を絞って高速道路の料金を引き下げることは可能でしょうか。電気自動車に限らず、もっと気軽に遠出したいものです ▲SAのさらなるアミューズメント化や隔壁の太陽光パネル化など、知恵を絞って高速道路の料金を引き下げることは可能でしょうか。電気自動車に限らず、もっと気軽に遠出したいものです

テクノロジー

■技術革新で電気自動車の航続距離が400kmへ(日本経済新聞発|5月6日)

『日産自動車・仏ルノー連合は遅くとも2020年までに電気自動車(EV)の航続距離を現行の2倍にあたる400km以上に引き上げる。電池の素材や設計を改良し、蓄えられる電気の量を2倍に増やす。弱点だった航続距離の改善で普及に弾みをつける。日産で1%強にとどまる新車販売に占めるEVの割合を25年までに10%に高める』

高速道路を電気自動車で遠出してみたい。とはいえ、プラグインハイブリッドなどは別としても、電気自動車は航続距離が短いのが……。というドライバーの皆さん、いよいよ本格的な電気自動車の時代が来るのかもしれません。

リーフの普及を加速させる日産とルノーは技術革新によって電気自動車の後続距離を400km以上にするというのです。まだまだハイブリッドやガソリン車には及ばないものの、実用性がグンと高まるのは確実。これだったらファーストカーとして使えるという方も多いのではないでしょうか。理想を言えば価格は据え置き、もしくは引き下げだといいですね。期待しましょう。

▲充電施設も増えていることですし、もっともっと電気自動車が「使える」世の中になりそうですね ▲充電施設も増えていることですし、もっともっと電気自動車が「使える」世の中になりそうですね

イベント・キャンペーン

■i3を2ヵ月間リアルに体感できる(BMW Japan発|5月1日)

『今回導入の「BMW i3ライフ・シミュレーション・プログラム」は、電気自動車の購入検討者に実際に電気自動車のある生活を2ヵ月間体感してもらう事を目的としている。申し込みはウェブサイトより可能であり、選ばれた場合にのみプログラムへの参加が可能となる。プログラムへの参加後、希望する場合には、実際に使用したモニター・カーを中古車として購入する事が可能である(買い取りを希望しない場合には、返却)』

2020年まで待っていられない……。しかし現在の電気自動車がどれほど使えるのか? 自分自身のライフスタイルの中で確かめたい。そんな方に朗報です。全国50名限定ですが2ヵ月間、最新の電気自動車であるi3を存分に走らせることができます。

i3は一度の満充電で約180kmの走行が可能とされていますが、レンジエクステンダー(ガソリン発電機)付きもあり、こちらの航続距離は約300km。実用性に加えて、信号停止などからのロケットスタートには定評があり、BMWらしい走るワクワク感も備えています。

さて、2ヵ月間はモニターだけでなく、充電カードが提供(カード使用時の費用負担なし)されるのに加え、自宅への充電設備(e-インストレーション)が無償で設置されます。この設備はモニター後も取り外す必要はないとのこと。ちょっとトライしてみたくなるニュースですね。

▲2ドアに見えますが実際には観音開きの4ドア。ファーストカーとしての実用性もたっぷり。さらに走る歓びも期待できます ▲2ドアに見えますが実際には観音開きの4ドア。ファーストカーとしての実用性もたっぷり。さらに走る歓びも期待できます

まとめ

移動にもクオリティは存在すると思います。楽しく、くつろげて、そして安心&安全であれば質の高い移動と言えるのではないでしょうか。私たちの移動がもっともっとハイクオリティになるようなニュースがもっともっと届きますように。

今週も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

text/ブンタ photo/NEXCO東日本、テレ朝news、日産自動車、BMW Japan