▲「本物(自動車)より早いラジコン」。そんな“夢”を具現化したラジコンが本当にありました! ▲「本物(自動車)より早いラジコン」。そんな“夢”を具現化したラジコンが本当にありました!

ジャンボジェットの離陸スピードより速いラジコンがあった!

男の子なら一度は遊んだことがあるであろうラジコン。電気モーターのものは松竹梅ありましたが、子供の頃のイメージでは基本的に「上級者は内燃式エンジンのラジコン」だったと記憶しています。

しかし、電気モーターのラジコンは構造上、電気自動車同様のポテンシャルを持っています。当たり前ですが、高出力モーターと、それに見合う高出力バッテリーを搭載すれば、電気モーターのラジコンは劇的に進化するはず。それこそ本物の自動車並のスピードだって出せるでしょう。

そんな「机上の空論」が、実は約1年半前に現実のモノとなっていました! それを成し遂げたのはニック・ケースという人物。2012年12月19日に電動モーターを搭載した1/10スケールのラジコンで、なんと276.74km/hを叩き出しギネス世界記録に登録されていたんです!

そんなケース氏のラジコン「R/C Bullet(弾丸ラジコンという意味)」は、コツコツと改良が加えられて自身のYouTubeチャンネルにアップされています。で、今年7月2日付けでアップされたのが315km/hという驚きの計測結果! ただ、この計測時、ギネス記録判定員が同席していたか否かは不明で、現段階では「世界記録」と謳うまではいかないようです。

▲こちらがケース氏の動画。ぜひ、ご確認ください!

動画を見ると分かりますが、小さいうえに速過ぎて、「ギュルーーーーーん」という電気モーター音とともに赤い“弾丸”がシャーっと一瞬通過するくらいしか見えません(笑)。

ジャンボジェットの離陸スピードが約250km/hと言われていますから、いかにこのラジコンが速いか容易に想像がつきます。空力を考えたラジコンのボディ設計、タイヤやベアリング類の摩擦熱……いやぁ、さぞたくさんの難関が待ち受けていたのでしょうねぇ。

なお、別アングル撮影だけでなく、さらなるスピードアップ(目標は時速200マイル=320km/h)を目論んでいるようなので、このYouTubeチャンネルはしばらく要注目です!

▲ちなみに、Google+にて「Nic Case」と検索すると彼のページが出てきます。こちらもお見逃しなく! ▲ちなみに、Google+にて「Nic Case」と検索すると彼のページが出てきます。こちらもお見逃しなく!

text/古賀貴司(自動車王国)