かつて、中古車の三種の神器と言えば、「パール(ボディカラー)」「本革」「サンルーフ」でした。これらは、どれも新車購入時に装着(選択)できるオプションのなかでも金額が高かったため、装着済みの中古車は人気がありました。

カーセンサーが独自に行った「生声調査」によると、新車購入時にオーダーするオプションのなかで最も人気が高かったのは「カーナビゲーションシステム」。回答した1万5506人中、64.9%が選んでいます。次に人気なのが61.5%で「ETC」。第3位に45.6%で「バックモニター」が入りました。

ちなみに三種の神器の一つだった「サンルーフ・ガラスルーフ」を装着した人はわずか6.3%にとどまっています。

しかし、仮に「カーナビ」「ETC」「バックモニター」を“新”三種の神器と置いたとしても、かつてのように、これらが付いている中古車物件の相場が上がるとは考えにくいところ。何故なら、これらはどれも“後付け可能”であり、メーカー純正にこだわらなければ、比較的安価に取り付けられるからです。

特にカーナビは技術の進歩が速く、最新機種の“旬”も長くありません。また、自動運転も視野に入れた自動車のIT化(車のインターネット常時接続)への扉はすでに開かれています。

以上のことから、「カーナビ」「ETC」「バックモニター」よる“新”三種の神器の時代は長く続かないと考えて良いでしょう。

カーセンサーの調査は日本国内に暮らし、直近2年以内に新車を購入した人、1万5506人(男性69%、女性31%)を対象に13年10月に行った

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カーセンサーnetカー用品通販で購入されたカーナビのタイプ別割合ではポータブルナビが8割を占めた。高額ナビの価値が問われる結果だ

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中古車情報誌「カーセンサー」では、毎号、様々な統計データから車のトレンドを大胆予想する「Carsensorトレンド研究所」を連載中

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