スバル フォレスターS/tb-STi 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: スバルの試乗レポート
タグ: SUV / クロスオーバーSUV / CVT / フルタイム4WD
2008/11/10
※この記事はカーセンサー関東版27号2000年7月20日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
持ち前の動力性能に加えて、不安定な動きを抑えたチューニング
↑姿勢の変化が絶妙に抑え込まれ、SUV特有の不安な動きはほとんど感じられない(左)STiオリジナルのメッシュグリル、大型スポイラー、リアスポイラーなどを装着(右)
STiのチューニングによるローダウンサスペンション装着で30mm低められた全高や、クルマ全体に迫力を与える専用のエアロパーツなどから、ただ者じゃないことをスグに感じさせる。それがこのフォレスターS/tb-STiの第一印象。ゴールドカラーが眩しいBBS製16インチアルミホイールの奥には、対向4ポッドキャリパーがその利きを誇示するかのように鎮座している。室内に入ると、スエード調となったシートやドアトリム、そして専用のメーターパネルが特別な雰囲気を醸し出している。結果的にSUVとして非常にスタイリッシュでスポーティな感覚に仕上がった。
よりスポーティなSUVを極めるならコレで決まりだ
↑STiの専用メーターが装着されるインパネ。シートもSTiオリジナルとなる(左)2L水平対向4気筒ターボは、相変わらずのパワフルユニット。頼もしさは抜群(右)
走りもスタイルに違わぬ、刺激的なものに仕上げられている。もともと240psのエンジンを積むパワフルなS/tbをベースにしているだけに、動力性能は申し分ない。ATとのマッチングの関係で、低速からの加速時に息をつくような感覚があるが、それも一瞬のこと。低められた全高に加え、ダンパーの減衰力アップや、トレッドの拡大により、ロールとピッチは抑えられ、フラットで安定感の高い乗り味に仕上げられている。実際にワインディングを走ってみても姿勢の変化が絶妙に抑え込まれており、SUV特有の不安な動きがほとんど感じられないのだ。
ただ、それだけに惜しまれるのはタイヤの設定だ。装着される横浜ゴムのジオランダーは専用設計だが、マッド&スノー規格ゆえに絶対的なドライグリップが足りず、この足回りのパフォーマンスを生かし切れていない感が強い。とはいえ、走りは刺激的。よりスポーティなSUVを極めるならコレで決まりだろう。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | S/tb-STi |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4460×1735×1550 |
ホイールベース(mm) | 2525 |
車両重量(kg) | 1420 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | 水平対向4DOHCターボ |
総排気量(cc) | 1994 |
最高出力[ps/rpm] | 240ps/6000rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 31.5kg-m/4000rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 10.6 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/60 |
車両本体価格 | 248.5万円 |
河口まなぶの責任採点
コンセプト | 4点 | 取り回し | 3点 | 加速性能 | 5点 | ブレーキ性能 | 3点 |
フィニッシュ | 3点 | 操作系の使い勝手 | 3点 | 乗り心地 | 3点 | 環境対策 | 3点 |
前席居住性 | 4点 | ラゲージルーム | 3点 | 操縦安定性 | 4点 | 燃費 | 3点 |
後席居住性 | 3点 | パワー感 | 5点 | 高速安定性 | 3点 | ステータス | 4点 |
内装の質感 | 3点 | トルク感 | 4点 | しっかり感 | 3点 | コストパフォーマンス | 4点 |
得点合計 | 70/100 |
スバル フォレスターS/tb-STi 【プレイバック試乗記】/試乗レポート
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