※この記事はカーセンサー関東版23号2000年6月22日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです

ESPの安心とターボのパワーがプラスされた、爽快な走りのオープンカー

  • アウディ TTロードスター 走り|ニューモデル試乗
  • アウディ TTロードスター リアスタイル|ニューモデル試乗
↑車両制御安定システム(ESP)によって、ドライビング時には常に安心が提供される(左)ボディカラーはグレー、シルバー、グリーンの3色、シートはモカシンの1種類(右)
超個性的なデザインで話題を呼んだ、アウディTTクーペのオープンモデル・TTロードスターは、爽快な走りに加え、見て触って楽しめるデザインを持っている。 デザインレベルは非常に高く、屋根がなくてもフォルムに全く違和感がないし、仕上がりも秀逸だ。ただソフトトップを装着した状態は好みが分かれる。このソフトトップは当然電動式で約15秒で開閉する。リアウインドウもガラス製で熱線入りと機能的にも完璧。

インテリアはTTと異なり、シートがロードスター専用となる。茶色のレザーを革ひもで縫い合わせたシートは、野球のグラブを思わせるユニークなもの。ステアリング、シフト部分も茶色のレザーだ。またシート後方には太い2本のロールバーが備わっているのが特徴。その後には風の巻き込みを低減させる電動ガラス製ウィンドシールドがボタン操作でせり出す機構を装備している。このシールドの形状はロールバーに沿っている。ここまでデザインするあたりがアウディらしい。

デザイン、走り、オープンとあらゆる部分で大満足なモデル

  • アウディ TTロードスター インパネ|ニューモデル試乗
  • アウディ TTロードスター エンジン|ニューモデル試乗
↑インパネはクーペと同じ。ただし、ステアリングのカラーはロードスター専用だ(左)1.8L直4ターボは、非常にパワフル。ただし峠などでは多少ターボラグがある(右)
トップを開けて味わう走りはかなり爽快なもの。しかも目の前にはTTならではの個性的なデザインが広がるから、これはもうのんびりと走っていても心が浮き立つ。 TTクーペに新たに採用されたESPと呼ばれる車両制御安定システムによって、ドライビング時には常に安心を提供してくれる。これはボタンで解除できるが、解除した場合には相当ダイナミックな姿勢変化を楽しむことも可能だ。

TTロードスターは、デザイン、走り、そしてオープンならではの気持ちよさと、あらゆる部分で大満足なクルマなのである。

SPECIFICATIONS

主要諸元のグレード TTロードスター
駆動方式 4WD
トランスミッション 6MT
全長×全幅×全高(mm) 4060×1765×1340
ホイールベース(mm) 2430
車両重量(kg) 1520
乗車定員(人) 2
エンジン種類 直4DOHC+ターボ
総排気量(cc) 1780
最高出力[ps/rpm] 225ps/5900rpm
最大トルク[kg-m/rpm] 28.6kg-m/2200-5500rpm
10・15モード燃費(km/L) 10.8
ガソリン種類/容量(L) 無鉛プレミアム/62
車両本体価格 500.0万円

河口 まなぶの責任採点

コンセプト 5点 取り回し 3点 加速性能 4点 ブレーキ性能 4点
フィニッシュ 5点 操作系の使い勝手 4点 乗り心地 4点 環境対策 3点
前席居住性 4点 ラゲージルーム 3点 操縦安定性 3点 燃費 3点
後席居住性 ー点 パワー感 4点 高速安定性 4点 ステータス 5点
内装の質感 5点 トルク感 4点 しっかり感 4点 コストパフォーマンス 3点
得点合計 74/95
(Tester/河口 まなぶ Photo/芳賀 元昌)