アウディQ3スポーツバック▲2世代目へと進化したコンパクトSUV。日本でも人気のクーペスタイルをもつスポーツバックが追加され、選択肢が広がった

人気のクーペスタイル、スポーツバックを追加

アウディのコンパクトSUV、Q3が8年ぶりに2代目へとフルモデルチェンジした。

基本骨格はVWグループが共通化を進める「MQB」となり、運転支援システムをはじめデジタル系の機能が進化。また、この世代より派生車種としてクーペスタイルのQ3スポーツバックというモデルも用意された。

しかし、これまでアウディのSUVクーペといえば、Q2やQ8など偶数が使用されてきたこともあり、SUVはQ3、SUVクーペはQ4と分けた方がわかりやすい気もする。将来的にQ3より上位クラスのSUVクーペの商品展開が予定されているのか、はたまたアルファロメオの4WDシステム「Q4」との登録商標と干渉するのか、スポーツバックとした本当の理由は定かではないが、アウディ初のBEV、e-tronでもクーペをスポーツバック(以下SB)と名付けており、この路線でいくということだろう。
 

アウディQ3スポーツバック▲スポーツバックはQ3より45mmルーフが低く、車両後部からリアウインドウへと傾斜させたフォルム
アウディQ3▲コンパクトながらSUVらしいフォルムのQ3。アルミニウム製の一体型ルーフレールを標準装備した

機敏なハンドリングのスポーツバック

ボディサイズはQ3が全長4490mm、全幅1840mm、全高1610mm。スポーツバックは全長4500mm、全幅1840mm、全高1565mmと、スポーツバックの方が10mm長く、45mm低いことでスポーティさを強調している。外観上の違いはスタイリングの他、わかりやすい識別点としては、グリル形状がQ3は格子型なのに対して、スポーツバックがハニカム型。Q3にあるルーフレールが、スポーツバックにはないというところ。

日本仕様のパワートレインは、最高出力150ps、最大トルク250N・mを発揮する1.5L直4ターボの35TFSIと、最高出力150ps、最大トルク340N・mを発揮する2L直4ターボディーゼルの35TDIに7速DCTの組み合わせ。駆動方式は前者の35TFSIがFF、後者の35TDIがクワトロ4WDとなる。

インテリアには、Qシリーズの証しであるオクタゴンのシングルフレームグリルをモチーフとしたデザインがダッシュパネルなどにあしらわれている。また、10.25インチのフル液晶ディスプレイ式デジタルメーターをはじめ、タッチ操作式のディスプレイ、最新のドライバーアシスタンスシステムなど、新プラットフォームの恩恵が随所に見てとれる。

また室内空間は、旧型比で75mm長くなったホイールベースにより特に後席の居住空間が拡大。リアシートは前後スライドやリクライニングが可能で、クーペスタイルのスポーツバックでも178cmの大人が座って窮屈でないスペースが確保されている。ラゲージスペースも旧型比で70L拡大した530LとなりこれはQ3もスポーツバックも共通。リアシートを格納した際の容量はQ3は最大1525L、 スポーツバックは1400Lとなるが、日常での使い勝手にはそれほど差はないだろう。
 

アウディQ3スポーツバック▲インテリアは両モデル共通のデザインに。八角形のシングルフレームグリルをモチーフとしたインパネデザインを採用。メーター 部には各種情報を表示できるバーチャルコックピットを採用する(写真はQ3)
アウディQ3▲横方向のサポート性を高めたスポーツシートを装着。ホイールベースが先代より75mm延長され、室内空間が広くなっている(写真はQ3)
アウディQ3スポーツバック▲こちらはスポーツバックのリアシート。3分割可倒式で使い勝手を高めている。前後調整とリクライニングができ、居住性が向上した(写真はスポーツバック)
アウディQ3スポーツバック▲ラゲージ容量は旧型より70L拡大し、通常530Lに。後席を倒せばQ3は最大1525L、スポーツバック(写真)で最大1400Lとなる

車両重量はQ3もスポーツバックもカタログ上はほぼ同じで、35TFSI+FFモデルが1530kg、35TDI+クワトロモデルが1700kgと約170kgの差となる。それもあって前者の方が動きは軽快なので市街地をメインに使うならやはりガソリンモデルがいいだろう。

かといって、ディーゼルモデルが重く感じるというわけではない。340N・mのトルクがあるので十分にスポーティな加速が可能だ。

ディーゼルモデルでQ3とスポーツバックの乗り比べもしてみたが、車高の低さもあって後者の方がより機敏なハンドリングだった。そして、惜しむらくはスポーツバックの1565mmという全高で、あと15mm低ければ一般的な立体駐車場にだって入る。

いずれにせよ、サイズとしても価格帯としても日常使いしやすいモデルだ。そして“スポーツバック”をラインナップに加えたことによって、競合車とは一線を画す新たな魅力を手に入れた。
 

アウディQ3▲ドライブモードは5パターン(エフィシェンシー、コンフォート、オート、ダイナミック、インディビジュアル)が用意されており、センターコンソールのスイッチで切り替えが可能(写真はQ3)
アウディQ3▲気筒休止システム(シリンダーオンデマンド)なども装着。走行特性を走行状況やドライバーの好みに応じて、6種類に設定できるアウディドライブセレクトも採用する(写真はQ3)
文/藤野太一、写真/篠原晃一

【試乗車 諸元・スペック表】
●Q3スポーツバック 35 TDI クワトロ Sライン ディーゼルターボ 4WD

型式 3DA-F3DFGF 最小回転半径 5.4m
駆動方式 4WD 全長×全幅×全高 4.52m×1.86m×1.57m
ドア数 5 ホイールベース 2.68m
ミッション 7AT 前トレッド/後トレッド 1.58m/1.59m
AI-SHIFT - 室内(全長×全幅×全高) -m×-m×-m
4WS - 車両重量 1710kg
シート列数 2 最大積載量 -kg
乗車定員 5名 車両総重量 -kg
ミッション位置 フロア 最低地上高 0.19m
マニュアルモード
標準色

アイビスホワイト、ミトスブラックメタリック、グレイシアホワイトメタリック、デイトナグレーパールエフェクト、ターボブルー、タンゴレッドメタリック、クロノスグレーメタリック

オプション色

-

掲載コメント

-

型式 3DA-F3DFGF
駆動方式 4WD
ドア数 5
ミッション 7AT
AI-SHIFT -
4WS -
標準色 アイビスホワイト、ミトスブラックメタリック、グレイシアホワイトメタリック、デイトナグレーパールエフェクト、ターボブルー、タンゴレッドメタリック、クロノスグレーメタリック
オプション色 -
シート列数 2
乗車定員 5名
ミッション
位置
フロア
マニュアル
モード
最小回転半径 5.4m
全長×全幅×
全高
4.52m×1.86m×1.57m
ホイール
ベース
2.68m
前トレッド/
後トレッド
1.58m/1.59m
室内(全長×全幅×全高) -m×-m×-m
車両重量 1710kg
最大積載量 -kg
車両総重量 -kg
最低地上高 0.19m
掲載用コメント -
エンジン型式 DFG 環境対策エンジン -
種類 直列4気筒DOHC 使用燃料 軽油
過給器 ターボ 燃料タンク容量 63リットル
可変気筒装置 燃費(10.15モード) -km/L
総排気量 1968cc 燃費(WLTCモード) 15.4km/L
└市街地:11.9km/L
└郊外:15.2km/L
└高速:17.7km/L
燃費基準達成 -
最高出力 150ps 最大トルク/回転数
n・m(kg・m)/rpm
340(34.7)/3000
エンジン型式 DFG
種類 直列4気筒DOHC
過給器 ターボ
可変気筒装置
総排気量 1968cc
最高出力 150ps
最大トルク/
回転数n・m(kg・m)/rpm
340(34.7)/3000
環境対策エンジン -
使用燃料 軽油
燃料タンク容量 63リットル
燃費(10.15モード) -km/L
燃費(WLTCモード) 15.4km/L
└市街地:11.9km/L
└郊外: 15.2km/L
└高速: 17.7km/L
燃費基準達成 -

●Q3 35 TFSI Sライン

型式 3BA-F3DPC 最小回転半径 5.4m
駆動方式 FF 全長×全幅×全高 4.5m×1.84m×1.61m
ドア数 5 ホイールベース 2.68m
ミッション 7AT 前トレッド/後トレッド 1.58m/1.59m
AI-SHIFT - 室内(全長×全幅×全高) -m×-m×-m
4WS - 車両重量 1530kg
シート列数 2 最大積載量 -kg
乗車定員 5名 車両総重量 -kg
ミッション位置 フロア 最低地上高 0.19m
マニュアルモード
標準色

アイビスホワイト

オプション色

ミトスブラックメタリック、グレイシアホワイトメタリック、デイトナグレーパールエフェクト、パルスオレンジ、ターボブルー、タンゴレッドメタリック、クロノスグレーメタリック

掲載コメント

-

型式 3BA-F3DPC
駆動方式 FF
ドア数 5
ミッション 7AT
AI-SHIFT -
4WS -
標準色 アイビスホワイト
オプション色 ミトスブラックメタリック、グレイシアホワイトメタリック、デイトナグレーパールエフェクト、パルスオレンジ、ターボブルー、タンゴレッドメタリック、クロノスグレーメタリック
シート列数 2
乗車定員 5名
ミッション
位置
フロア
マニュアル
モード
最小回転半径 5.4m
全長×全幅×
全高
4.5m×1.84m×1.61m
ホイール
ベース
2.68m
前トレッド/
後トレッド
1.58m/1.59m
室内(全長×全幅×全高) -m×-m×-m
車両重量 1530kg
最大積載量 -kg
車両総重量 -kg
最低地上高 0.19m
掲載用コメント -
エンジン型式 DPC 環境対策エンジン -
種類 直列4気筒DOHC 使用燃料 ハイオク
過給器 ターボ 燃料タンク容量 60リットル
可変気筒装置 燃費(10.15モード) -km/L
総排気量 1497cc 燃費(WLTCモード) 14.2km/L
└市街地:11.1km/L
└郊外:14.3km/L
└高速:16km/L
燃費基準達成 -
最高出力 150ps 最大トルク/回転数
n・m(kg・m)/rpm
250(25.5)/3500
エンジン型式 DPC
種類 直列4気筒DOHC
過給器 ターボ
可変気筒装置
総排気量 1497cc
最高出力 150ps
最大トルク/
回転数n・m(kg・m)/rpm
250(25.5)/3500
環境対策エンジン -
使用燃料 ハイオク
燃料タンク容量 60リットル
燃費(10.15モード) -km/L
燃費(WLTCモード) 14.2km/L
└市街地:11.1km/L
└郊外: 14.3km/L
└高速: 16km/L
燃費基準達成 -