【試乗】新型 メルセデス・ベンツ Aクラスセダン|ハッチバックを凌駕する!? 小さなセダンがもつ大いなるゆとり
2020/01/28
コンパクトでもメルセデス然としたスタイリング
初代Aクラスが登場してからもう23年を迎える。
この約四半世紀で、時代とともにその形は変わってきた。
最初は近未来的で、少しハイトがあるコンパクトなモデルだった。
それは高級とか頑丈というよりも、これからの自動車を示唆するような未来的要素を含有したものであった。
そしていまAクラスは、このクラスではこれ以上ない装備を装着されている。
2つ上のクラスと比べても、遜色のない装備だ。
ハッチバックがメインであったが、Aクラスでは4代目にして初めてセダンが登場した。
ハッチバックの基本コンポーネントに、トランクとキャビンを分けたスタイリングにしたノッチバックである。
横から見たデザインはなかなか貫禄があって、メルセデスはセダンのスタイリングに一日の長があると感じる。
それは非常に落ち着いた佇まいといっていい。
エンジンバリエーションは、いずれもガソリンで1.4Lと2.0Lの2つのユニットにターボチャージャーが装着されている。
今回試乗したのは、A250セダンに4WDを搭載した2Lモデル「A250 4MATIC Sedan」だ。
ハッチバックを凌駕する乗り心地と静粛性
2Lターボユニットから224馬力を発揮し、トルクは36kg・mもある。
スペックから見てもわかるとおり、最高出力よりもドライバビリティを重んじたモデルだ。
では、実際に試乗してみよう。
内装はハッチバックと変わらない。
しかしエンジンを始動すると、静粛性がすこぶる良好であることがわかる。
レバーをDに入れてアクセルをゆっくりと踏んでいく。
DCT方式のATだが滑らかでいい。クリープも穏やかで乗りやすい。
アクセルを踏んで少し速度を上げる。
明らかにハッチバックよりも乗り心地がいい。静粛性も上だ。
FFベースだが、下り坂でもフロントヘビーという感覚はない。
ソフトなコーナリングは落ち着いていて、その様はスタイリングと類似している印象だ。
路面の段差を乗り越える音も「トンットンッ」と、いい音をして乗り越える。
17インチのタイヤとの相性の良さを感じた。
4WDがもたらすゆとり
上り坂で少し加速すると、安定感がとてもいい。
フロントと路面とのコンタクトが希薄になると、ステアリングフィールに落ち着きがなくなるが、それだががまったくない。
左右に振れやすくなるシチュエーションだが落ち着いている。
FFのみで大きなトルクを扱うのはやはり難しいのだろうか。
この雰囲気で4WDというのはドライバーにゆとりを感じさせる。
A250 4MATIC Sedanは、酸いも甘いもかみ分けた浮ついていない人が乗る。
そんなオーラが、外観とパフォーマンスからうかがえる車だ。
【試乗車 諸元・スペック表】
●メルセデス・ベンツ A250 4MATIC Sedan
型式 | 5BA-177147M | 最小回転半径 | 5m |
---|---|---|---|
駆動方式 | 4WD | 全長×全幅×全高 | 4.55m×1.8m×1.43m |
ドア数 | 4 | ホイールベース | 2.73m |
ミッション | 7AT | 前トレッド/後トレッド | 1.57m/1.58m |
AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
4WS | - | 車両重量 | 1530kg |
シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | -kg |
ミッション位置 | コラム | 最低地上高 | 0.14m |
マニュアルモード | ◯ | ||
標準色 |
ポーラーホワイト、ジュピターレッド |
||
オプション色 |
デジタルホワイト、コスモスブラック、デニムブルー、イリジウムシルバー、マウンテングレー、モハーベシルバー |
||
掲載コメント |
- |
型式 | 5BA-177147M |
---|---|
駆動方式 | 4WD |
ドア数 | 4 |
ミッション | 7AT |
AI-SHIFT | - |
4WS | - |
標準色 | ポーラーホワイト、ジュピターレッド |
オプション色 | デジタルホワイト、コスモスブラック、デニムブルー、イリジウムシルバー、マウンテングレー、モハーベシルバー |
シート列数 | 2 |
乗車定員 | 5名 |
ミッション 位置 |
コラム |
マニュアル モード |
◯ |
最小回転半径 | 5m |
全長×全幅× 全高 |
4.55m×1.8m×1.43m |
ホイール ベース |
2.73m |
前トレッド/ 後トレッド |
1.57m/1.58m |
室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
車両重量 | 1530kg |
最大積載量 | -kg |
車両総重量 | -kg |
最低地上高 | 0.14m |
掲載用コメント | - |
エンジン型式 | 260 | 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆☆ |
---|---|---|---|
種類 | 直列4気筒DOHC | 使用燃料 | ハイオク |
過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 51リットル |
可変気筒装置 | - | 燃費(10.15モード) | -km/L |
総排気量 | 1991cc | 燃費(WLTCモード) | 12.9km/L └市街地:9.1km/L └郊外:13km/L └高速:15.6km/L |
燃費基準達成 | - | ||
最高出力 | 224ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
350(35.7)/4000 |
エンジン型式 | 260 |
---|---|
種類 | 直列4気筒DOHC |
過給器 | ターボ |
可変気筒装置 | - |
総排気量 | 1991cc |
最高出力 | 224ps |
最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
350(35.7)/4000 |
環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆☆ |
使用燃料 | ハイオク |
燃料タンク容量 | 51リットル |
燃費(10.15モード) | -km/L |
燃費(WLTCモード) | 12.9km/L └市街地:9.1km/L └郊外: 13km/L └高速: 15.6km/L |
燃費基準達成 | - |
自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。
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