コンセプトは高効率&ラグジュアリー化

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東京モーターショーで公開された新型Mクラス。その他の最新モデル同様、フロントフェンダーから伸びるキャラクターラインを採用している
Mクラスが第3世代へと進化を果たした。他の独プレミアムブランド系SUVと同様に、そのステップアップの核となるコンセプトは、高効率化とラグジュアリー化の2点と思っていただいていい。日本仕様としては今のところ350ブルーエフィシェンシー、350ブルーテック、そして63AMGの3グレードが上陸する予定で、今回は前二車について報告したい。

いずれも第4世代の電子制御4マチック(4WD)システムと7Gトロニックを標準で積んだ。ブルーエフィシェンシーは、最新世代の直噴ヘッドをもつ3.5L V6ガソリン車、ブルーテックはユーロ6適合の3L V6ディーゼルターボ車だ。

高効率パワートレインに加えて、アルミ材の多用による軽量化や電動パワーステアリングの採用、エアロダイナミクスの向上など効率化への"執念" は多岐におよぶ。

買うならゼッタイ、ディーゼルターボ

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シルバーメッキのスイッチ類やステリングホイールなど、最新のデザイントレンドを踏襲したインテリア
なるほど、内外装ともにずいぶんと"豪華" になった。第一印象でそう思う。マスクなどは最新のメルセデスデザイントレンド(ちょっと CLっぽい)を踏襲しながらも高級SUVらしく、威圧感が増した。インテリアの見栄え質感も相当に上がっているし、後席も格段に広くなった。これはもうラグジュアリーサルーンの領域だ(実際、そういう使われ方も多いはず)。

クルマのデキはといえば、想定内の"よくできました" である。雪上での扱いやすさはさすがだったが、通常走行時は、「これぐらいのライドフィールなんて今のベンツならへっちゃら」という、レベルは高いが新鮮な驚きや感動はない"すんげえすんげえ" ではなく、"いいねえいいねえ"そんな感じ。とはいえ、ビッグトルクのブルーテックの瞬発力にはさすがに瞠目した。ガソリンエンジンがまるで霞む。

SPECIFICATIONS

主要諸元のグレード ML350 BlueEFFICIENCY 4MATIC
全長×全幅×全高(mm) 4804×1926×1796
車両重量(kg) 2130
エンジン種類 V6DOHC
総排気量(cc) 3500
最高出力[ps/rpm] 306/6500
最大トルク[kg-m/rpm] 37.7/3500-5250
車両本体価格 ---万円
Tester/西川 淳  Photo/メルセデス・ベンツ日本