街乗りの乗り心地が向上したシティコミューター

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スマート フォーツーのクーペに乗る機会がありました。
旧型比で全長+180mm、ホイールベース+55mm、フロントトレッド+10mm、リアトレッド+30mm、
数値を見る限り一回り大きくなったボディですが、まだまだ他車と比べて圧倒的に小さいものです。パッと見では、フロントライトのデザインが変わったり、ドアハンドルが縦から横方向になったこと以外で旧型かどうかすぐ判断できない人も多いと思います。それくらい「スマートらしさ」がきちんと出ている新型です。

このボディに新開発の1Lの直列3気筒エンジンが搭載されています。三菱自動車と共同開発されたオールアルミ製エンジンです。初代同様、これをリアに置き後輪を駆動させます。
ボディの拡大などは、乗り心地に如実に表れています。動き出してすぐ、すごくしっかりしている感じが伝わり、街中では安定感があります。また初代に比べてピッチング方向の揺れや路面での跳ねが確実に抑えられているのがわかります。どこかしらしっとりした乗り心地です。

この街中での乗り心地、日本の軽自動車やリッターカーとはまるで別物だと、あえて言っておきます。それくらい、良いものです。
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組み合わされるミッションはクラッチレスの5MT。オートモードのボタンを押せばAT風に運転できます。
ATモードでも、わずか810kgしかないボディですから十分加速します。しかし、ギアが変わるたびに、体が前につんのめるような感じに。MT免許をもっている人なら、MTモードで走行したほうが気持ちよく運転できると思います。たとえ渋滞でも、クラッチがない分、操作はラクですから。
また、ブレーキが下から生えている形状(上の写真参照)で、最初は踏み心地に戸惑います。が、1日もしないうちに慣れました。

さて、今回は高速道路も走ってみたのですが、正直きついです。別にエンジンに力がないわけではなく、むしろ高速の合流などでも十分加速してくれるのですが、乗り心地が街中ほど良くありません。高速で速度が増すにつれ路面からの突き上げやピッチングが大きくなり、また終始ハンドルを真っすぐに保つ必要がありました。東京―御殿場間を走ったのですが、結構疲れました。
まぁ、この車はシティコミューターですからね。こんなに長距離を乗らなければいいのでしょうけど。

価格は176万円。軽自動車から見れば確かに高いですが、このサイズなのにESP(横すべり防止装置)、ブレーキアシスト付きABS、運転席&助手席エアバッグ、サイドエアバッグ、iPod対応オーディオ、パノラミックルーフなどが標準装備されていますから、実は競争力のある価格です。街乗り用に一台欲しい、という人には十分検討に値するでしょう。


<カーセンサーnetデスク・ぴえいる>