Report/古賀 貴司

よくよく見ると個性派ばかりのオープンカー

屋根が開く車というだけで、かなりの非日常が味わえます。車なんてどれも一緒、なんて思っている人にこそ味わってみてほしいカテゴリーがオープンカーです。ピックアップした10台はそれぞれに強烈な個性が与えられていて、車の楽しさを再認識させてくれることでしょう。独身はもちろん、家族持ちでも楽しめるオープンカーもセレクトしました。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。

第10位はマツダロードスター(旧型)。人馬一体というコンセプトは、初代モデルからずっと引き継がれています。世代を問わず言えることですが車との一体感が味わえ、ドライバーがキッチリ操作するかぎり“応えて"くれます。そういった意味で、運転する楽しさを教えてくれます。破格で狙えるのは初代モデルですが、2世代目にあたる旧型のほうが維持費の面で安心してつき合えるのでオススメしました。サーフボードを助手席に積むような、ラフな使い方が似合います。

第9位はトヨタソアラ(絶版)。今までのソアラとはまったく別物の高級車になって登場した車です。エンジンは当時のセルシオと同じ、4.3LのV8を搭載。低速域からトルクたっぷりの走りが魅力的です。ただし、スポーティではないので、優雅に走ることを念頭に置いたほうがいいでしょう。現在も現行型として販売されているSCと基本的には同じ車なので、お買い得感たっぷりです。どうせなら当時オプションだったマークレビンソンオーディオ付きを狙いたいものです。

第8位はアウディA4カブリオレ(現行型)。新車時価格は600万円弱という高級車。ようやく300万円台前半で中古車物件が出回るようになりました。そもそも屋根が開くことでもスペシャルな雰囲気があるのに、大人4人でオープンエアが楽しめるという車は、かなり素敵だと思います。独身でも、家族持ちでも、きっとカーライフが豊かになります。こんな車でBBQを楽しんだり、キャンプに行ったりすればオシャレ。国産高級ミニバンに乗る予算で、一度は試してほしいです。

第7位はホンダS2000(現行型)。2シーターFRオープンスポーツカーをホンダが作った、というだけで買う価値があります。これでもか!というほどのボディ剛性を誇り、カッチリした走りが楽しめます。エンジンはグイグイ回るし、6速MTは手首の動きだけでシフトチェンジできるほどショートストローク。登場から10年近くたっていますが、今見ても色褪せない魅力が漂っています。2シーターで不自由のないカーライフを送れるうちに、一度は味わっておくべき車です。

第6位はトヨタMR-S(絶版)。車両重量はほぼ1tと、軽量なことがポイントです。しかもエンジンはミッドシップにしてあり、かなりのハンドリングマシンに仕上げられています。もっと言えばロータスエリーゼのようなパッケージながら、中古車なら100万円ほどで買えてしまいます。この事実に気づいていない人が多いんです。性能面でのコストパフォーマンスは抜群です。自分なりのチューニングを楽しむのもイイでしょうし、サーキットデビューしてもイイでしょう。

フォトコレクション

写真:第10位:マツダロードスター(旧型)|なんでもベスト10

第10位:マツダロードスター(旧型)

写真:第9位:トヨタソアラ(絶版)|なんでもベスト10

第9位:トヨタソアラ(絶版)

写真:第8位:アウディA4カブリオレ(現行型)|なんでもベスト10

第8位:アウディA4カブリオレ(現行型)

写真:第7位:ホンダS2000(現行型)|なんでもベスト10

第7位:ホンダS2000(現行型)

写真:第6位:トヨタMR-S(絶版)|なんでもベスト10

第6位:トヨタMR-S(絶版)