米国の大手販売金融会社であるアライ・ファイナンシャル・インク(以下、アライ社、米国ミシガン州デトロイト)と三菱自動車の米国製造・販売会社であるミツビシ・モーターズ・ノース・アメリカ・インク(MMNA、米国カリフォルニア州サイプレス)は、アライ社がMMNAの自動車販売金融事業を全面的に行うことに合意したことを発表した。これまでMMNAの自動車販売金融事業は、同社子会社のミツビシ・モーターズ・クレジット・オブ・アメリカ・インク(MMCA)が行なっていた。この合意によりアライ社とMMNAとの既存の提携関係が拡大し、アライ社が持つ豊富な販売金融商品とサービスを三菱自動車の顧客とディーラーに対して提供することが可能となる。

アライ社は今後、小売・リース販売金融、ディーラーへの融資、自動車保険といった分野で、高品質のサービスと包括的な商品を米国の380店舗の三菱自動車ディーラーに提供する。また、三菱自動車ディーラーは、アライ社が持つ業界をリードする教育やトレーニングプログラム、マーケティングノウハウや週7日間利用できるディーラーサービスセンターを活用することができる。

アライ社の自動車ファイナンス部門 のルッシー社長は、「私たちは高品質な商品提供や業界No1のサービス、革新的なアイデアを通じて自動車メーカーやディーラーとの取引関係を強化する機会を常に追い求めている。自動車メーカーやディーラーがビジネスを成功させるためにしっかり取り組みます」と語ったうえで、「MMNAが、販売拡大と顧客サービス向上をサポートするため当社を選択したことを嬉しく思います」と述べた。

今回の合意は、三菱自動車の米国におけるブランド構築と販売拡大に向けた施策の一環である。MMNAのスウェアリンジェン副社長は、「MMNAの販売台数は5四半期連続で前年同期比増となっている。これは新型車投入だけでなく、これまで一貫して販売に尽力いただいたディーラネットワークのサポートの賜物である」と述べた上で、「私たちが成長に向けた計画に取り組むうえでディーラーが必要としているより良い商品・サービスをファイナンシャル・パートナーとしてアライ社からサポートして戴けることを嬉しく思います」と語った。