センターピラーレスで「クラス最大級の居住空間がさらに使いやすく
天井収納スペースなど子育て家族のための装備も満載

(Photo/篠原晃一)
ダイハツ タント/タントカスタム
↑スライドドアは電動でリモコン操作が可能。シートアレンジも多彩。そして4灯ヘッドライトやエアロパーツが迫力のタントカスタムも用意される

コンセプト
居住空間はさらに進化し
センターピラーレスドアも採用

限られた軽自動車のサイズの中で、最大級の居住空間を作り出そうと開発されたダイハツ・タント。しかも、ただ商用車のように広いだけではなく、「オシャレで使いやすい」、そんな家族にとって心地良い空間が実現されていたのが特徴だ。そのタントが4年を経て正常進化。居住空間はさらに広くなったほか、センターピラーレスとスライドドアが採用されたことが大きなトピックスである。これにより、子どもを抱いたままでも後席に乗せやすくなるなど、使い勝手は大きく向上している。同時にタントカスタムも新しくなった。タントより精悍さや高級さを前面に押し出した、より個性的なモデルである。

バリエーション
好燃費な心臓部と高性能CVTで
なめらかなで力強い走りを実現

新型タントのグレードは2WDの「L」「X」「Xリミテッド」「Xリミテッドスペシャル」、4WDの「X」「L」の6種。同様にタントカスタムは2WDの「RS」「Xリミテッド」「X」「L」、4WDの「RS」「X」「L」の7種となる。そしてエンジンはタントカスタムのRS系に64psを発生する直3DOHCターボが、それ以外のモデルに58psを発生する直4DOHCが搭載される。また組み合わされるトランスミッションは、Xリミテッド系やRS系にCVTが採用されているのもポイント。もちろん、それらによりなめらかで力強い走り、そして好燃費が実現されていることはいうまでもない。ターボモデルでも19.2km/L(ノンターボは20.5km/L)という10・15モード燃費をマークする。ちなみにタントのボディカラーは、新色ファインブルーマイカメタリック を含む全9色。同じくタントカスタムは新色ミスティックブルーマイカアロワナを含む全9色。

内外装
ただ広いだけでなく
使いやすくて楽しくなれる空間

内外観ともタントのデザインコンセプトは「最大の空間と楽しさ」。一新されたプラットフォームによって、室内長×室内幅×室内高は2160×1350×1355mmというビッグサイズに。そしてセンターピラーレスのスライドドアが助手席側に採用されたことで、最大の開口部の幅は1480mmにも達する。低いフロアともあいまって、乗り降りしやすさはビックリするほど。また先代での「ママのワゴン」というコンセプトを一歩進め、今度は「ママキッズプロジェクト」をテーマに掲げ、子育て中の家族がいかに便利で使いやすくなるか、ということを追求している点も見逃せない。これらにより紙オムツなどかさばる物を仕舞えるリア天井の収納スペースや、汚れを拭きやすいフローリングの床などが採用されている。
POINT

[1]個性的なボディサイズは
各部を煮詰めそのまま正常進化
ダイハツ タント リアスタイル
[2]前後ドアに内蔵されたピラーにより
実現したセンターピラーレスの大開口部
ダイハツ タント スライドドア
[3]子育て中の家族にとって
使いやすい装備を満載
ダイハツ タント ユーティリティ
[4]新設計のエンジンは
性能と燃費を両立
ダイハツ タント エンジン


 
グレード X LimitedスペシャルRS
駆動方式 2WD(FF)
トランスミッション CVT
全長×全幅×全高(mm) 3395×1475×1750
ホイールベース(mm) 2490
車両重量(kg) 940 960
乗車定員(人) 4
エンジン種類 直3DOHC 直3DOHC+ターボ
総排気量(cc) 658
最高出力[kW(ps)rpm] 43(58)/7200 47(64)/6000
最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 65(6.6)/4000 103(10.5)/3000
10・15モード燃費(km/L) 20.5 19.2
ガソリン種類/容量(L) レギュラー/36
車両本体価格(万円) 140.7 161.7
発表日:平成19年12月17日 取り扱い:ダイハツ店