メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン▲2008年4月~2014年9月に日本国内で販売された3代目メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン。総額100万円以内で狙える物件が増えてきたが、狙い目モデルを考えてみた

取り回しやすいボディと高い機能性を備えたワゴン

扱いやすいボディサイズと確かなメカニズム、そして揺るぎないブランド力の三拍子揃ったモデルとして、日本でも人気の高いメルセデス・ベンツ Cクラス。

ここでは2008年4月に日本導入がスタートした、シリーズ3代目のステーションワゴンに注目したい。

3代目ステーションワゴンは、快適性と俊敏性を高次元で両立しながら、実用性と安全性を大幅に向上させているのが特徴。

そのためボディは若干サイズアップしているものの、全幅を従来モデルより40mmアップの1770mmに抑えた他、最小回転半径を5.1mにするなど、定評のある取り回しのしやすさは健在だ。

ラゲージルームの積載容量は、このクラスでは最大レベルとなる1465L(VDA測定方式)を実現。

後席は2:1分割可倒式で、背もたれを倒せばフラットなフロアを拡大でき、大きな荷物や長尺物も積める。

他にも、開口部とフロアの段差がなく荷物が出し入れしやすいなど、ワゴンとしての高い実用性を備えているのが魅力だ。

メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン ▲実用性だけではなく、俊敏性も高いモデルだ
メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン ▲程よいサイズで、歴代モデル同様取り回しのしやすさは健在
メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン ▲ステーションワゴンならではの、高い積載性も魅力

流通量の半数近くが予算100万円圏内!

ラインナップは、過給機付き小排気量ガソリンエンジンを搭載する量販グレード、スムーズでゆとりのある走りが定評のV6エンジン搭載グレード、そして圧倒的な走行性能を誇るパフォーマンスグレードとなるC63AMGの大きく3タイプに分かれている。

また内外装のテイストも、高級志向のエレガンスとスポーティなアバンギャルドの2タイプある。

ちなみに、ボンネットにスリーポインテッドスター(メルセデス・ベンツのエンブレム)のマスコットが付くタイプがエレガンス、フロントグリルに組み込まれているのがアバンギャルドと覚えておこう。

現行型にバトンタッチしてから5年以上経過した現在、中古車流通量は200台強と少なめだ。

しかし、相場は順調に下落を続けており、平均価格は既に90万円を下回っている。流通している中古車の半数近くが、予算100万円圏内という点も魅力的だ。

メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン ▲こちらは高級志向のエレガンス。ボンネットのマスコットがポイント(写真は後期型)
メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン ▲スポーティなルックスのアバンギャルド(写真は後期型)

じっくり攻めるなら2011年5月以降の後期型にも注目

その中でも、低予算をとことん追求するなら、初期のスーパーチャージャー付き1.8Lエンジン搭載のC200コンプレッサーに注目。

スポーツテイストのアバンギャルドが多めになるが、予算70万円前後で走行距離7万km以下の物件がヒットするのはうれしい。


予算を100万円まで用意できるなら、2010年2月以降のC200CGIブルーエフィシェンシーが本命候補としてふさわしいだろう。

動力性能や環境性能、さらに静粛性もアップした新開発の1.8Lターボを搭載する他、各種の効率をアップするブルーエフィシェンシーテクノロジーを採用し燃費が向上してるのが◎

C200コンプレッサーより年式が新しく、走行距離5万km前後の物件も予算100万円で射程圏内に入るのが最大の魅力だ。


さらに、内外装のデザインをはじめ安全性や機能装備など、2000ヵ所以上に及ぶ変更が行われた2011年5月以降の後期型にも注目。

選択肢はかなり少ないが、2012年1月に追加されたC180ブルーエフィシェンシーがヒットすることもある。

まだ本命候補になるほどの台数ではないが、これから予算100万円圏内にも物件が増えてくるはず。

時間に余裕があるなら、後期型をじっくり待つという作戦も◎


メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン ▲総額100万円以内の後期型モデルはまだまだ少ないが徐々に物件数も増えているため、定期的にチェックしてみよう!
文/中野剛、写真/メルセデス・ベンツ

▼検索条件

メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン(3代目)×総額100万円以下×全国