『ナニコレ!?』トランクルームに金庫を装備した金色のBMW 7シリーズ
2018/11/02
カーセンサーnet上には40万台以上の物件が掲載されている。物件チェックを日課とする筆者が、その中から偶然見つけた「なんだこの中古車は!!」という物件を紹介しよう!
なんと! トランクルームにあんなものが……
高級車が総じて大排気量エンジンを搭載し、かつヘビーウェイトなのは、それが「贅沢」だからだ。
たっぷり空気を吸い込んで、たっぷり燃料を燃やして、重たい車を力強く走らせる、という効率化とは無縁の世界が広がっている。
筆者が目をつけたのが旧々型BMW 7シリーズの最上級グレード、760Liだ。
新車時価格は1745万円と高額だったのに、中古車になると大排気量エンジンは敬遠される傾向にある。
それゆえ、流通価格は低下しがち。
今回カーセンサーnetで見つけた2007年式の760Liは、3代目7シリーズの最終モデル。
6L V12エンジンの最高出力は445psで、最大トルクは600N・m。11年落ちながら、現行型スポーツカーもビックリな数値をたたき出す。
それでいて車両本体価格は、たったの90万円! 単純計算11年間で新車時価格から約95%値落ちしている……。
敬遠理由である維持費の高さは認めるものの、スーパーカーのような12気筒エンジンを手にできると思えば絶対、安く感じられるはずだ。
当該物件、そもそもボディカラーがゴールド(シャンパンゴールドではなく)で珍しいなぁと思いながら、詳細画像をクリックしていった。
走行距離4.9万kmらしいが、内装の状態は極めて良好なように見受けられた。
トランクルームの写真を見ても、カーペットはキレイな状態が保たれており、使用頻度の低さが推測された。
そして、高級車には欠かすことができない金庫。
……金庫!?
なんとこちらの物件、トランクルームに金庫が装備されているではないか!!
販売店が写真に付けているコメントも面白い。
特段言及することなく「金庫付き……」とだけ記載されていた。
メーカーオプションに「金庫」があるということは聞いたことがない。
どこぞの業者に依頼して金庫を設置したのだろう。
個人的な推測では前オーナー、宝石業を営んでいて現金や宝石の運搬時に使用していたのではないかと思っている。
それにしてもこの車、デート車として最高の相棒ではないか!
意中の人とドライブにでかけ「あっ、ごめん! トランクから荷物を出してきてもらえる?」なんて言ってみたら、次のような光景が思い浮かぶ。
相手はトランクを開けると金庫を見つけ、暗証番号が自分の誕生日がであることを伝えられる。
金庫の中には素敵なプレゼントが……。
しつこいようだが、新車時価格1750万円だったものが今では車両本体価格90万円!
お買い得な12気筒モデルだなぁ、内装の状態がキレイだなぁ、と物件詳細を見ていたのだが、この金庫には胸を射ぬかれてしまった。
中古車は1台として全く同じものは存在しない。今回の金庫付き7シリーズもそうだ。
つまり、この物件欲しいと思っても手に入れられる人はたった1人、早い者勝ちなのだ!
筆者のカーセンサーnet利用歴は長いが、金庫を装備した中古車を見つけたのは初めてのことだった。
少しでも気になったら、すぐに在庫の有無をチェックしてみてほしい。
中古車、奥が深いぜっ!
あわせて読みたい
- 先代BMW 3シリーズ(F30型)を買うなら、総額150万円以下が狙い目だ!
- EVハイパーカーメーカー「リマック」が今熱い!従来のスーパーカーを猛追するクロアチアの新星【INDUSTRY EDGE】
- SUVじゃなくていいじゃない! この夏、「キャンピングGT」に乗ろう!【カーセンサー8月号】
- 5年落ち以内が車両本体価格200万円以下から狙える! スタイリッシュな輸入車SUV4選
- 【名車への道】’14 BMW i8
- 本場ドイツの名門レース「DTM」が、再び注目を集めるワケ!【EDGE MOTORSPORTS】
- 残された時間はあとわずか!? 「大排気量エンジン×MT」という歓びを味わえるオススメモデル
- 12.7Lエンジン搭載というブガッティならではの威厳と壮大さを物語る1台【INDUSTRY EDGE】
- 愉快! 痛快! ハッチバックをもう一度。【カーセンサーEDGE 6月号】
- 【試乗】新型 BMW 2シリーズ グランクーペ│前輪駆動で室内空間向上も、今までとは一味ちがう鋭さの増した駆け抜ける歓びを備えた1台!