第116回 実車チェック中に中古車を傷つけてしまったら、やっぱり弁償が必要?
カテゴリー: 展示場でのトラブル
タグ:
2011/10/25
Q. うっかり中古車をキズつけてしまったらどうなるの?
カーセンサーで気になる中古車を見つけたので販売店まで出かけました。実車チェック中にうっかりサイドミラーに体をぶつけて、ミラーを壊してしまったんですが、やっぱり弁償が必要でしょうか?
A. あきらかに自分の過失と認められる場合は弁償する必要があるでしょう
あなたの不注意によって中古車をキズつけてしまった場合は、修理代の実費を弁償することになるでしょう。中古車はお店の商品ですので、丁寧に取り扱い、キズをつける恐れのある金属製の時計やアクセサリーは外しておきましょう。
また、お店の了承なしに電装品の動作確認を行った際に壊れてしまった、といった場合にも弁償する必要が出てきます。動作確認は必ずお店の了承を得ましょう。
ただ、あなたが行った行為がきっかけで壊れたとしても、それが不特定多数による行動の蓄積結果だったという場合もあります。この場合、お店はあなたの行為が原因で壊れたことを立証する責任があります。もし、お店が立証できなければ、弁償の責任はありません。
ここがポイント!
中古車はお店の大事な商品です。金属製のアクセサリーは外し丁寧にチェックしましょう。また、動作確認する際は必ずお店の了承を得ましょう。
■使える法律用語■
立証責任(りっしょうせきにん)
権利関係の発生、変更、消滅等の法律効果を主張する当事者が証明責任を負うこと。裁判で事実の真偽がわからない場合、その当事者が不利益を被むることになる。今回の場合は、お店はあなたの行為が原因で壊れたと証明できな場合は、補修費用を請求できない日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
第116回 実車チェック中に中古車を傷つけてしまったら、やっぱり弁償が必要?/渋滞ができる法律相談所